ココナッツの風味が南国らしい料理。漬け込んで焼くだけなので簡単です。パサつきがちな鶏胸肉も、ココナッツのおかげでしっとり軟らかく焼き上がります。最後にレモンを絞ってさっぱり仕上げ、フレッシュなハーブで爽やかな風味を足します。細かく刻んだキュウリが食感のアクセントになります。

 味付けには魚醤(Kecap Ikan)を使います。タイのナンプラーやベトナムのニョクマムと同様、魚に塩を加えて発酵させた物です(なぜか牡蠣やイカの絵を使ったラベルが多くて、紛らわしいのですが)。独特の香りが気になるかもしれませんが、加熱すると、においはほとんど感じなくなり、凝縮されたうまみが残ります。わが家では欠かせない調味料です。

 鶏は食べやすいように串に刺しましたが、串に刺さずにそのまま焼いても、もちろん問題ありません。皮付きの場合は、フォークなどで穴を開けて、味が染みやすくします。もも肉や手羽を使ってもおいしいです。ハーブはミントとコリアンダーを使いましたが、こちらもお好みで。パセリやクマンギ(レモンバジル)も良く合います。

材料
鶏胸肉 鶏1羽分(約700g)
ニンニク 1片
生のハーブ(ミント、コリアンダー、パセリ、クマンギなど、お好みで) 適量
生のトウガラシ 適量
キュウリ 適量
油 適量
レモン汁 レモン半個分(約大さじ2)

A
ココナッツミルク(パック入り) 大さじ2
水 大さじ2
魚醤(Kecap Ikan) 小さじ2

作り方
1.鶏肉は一口大に切る。ニンニクはおろすか潰すかしておく。Aとニンニクをボウルで混ぜ、切った鶏肉を漬けて30分ほどおく。

2.肉を漬けている間にハーブをきれいに洗い、水気を切っておく。生のトウガラシは輪切りにする。辛さが気になる場合は先に種を除いておく。キュウリは皮をむいて種を除き、さいの目に切っておく。

3. 1の漬け込んだ肉を串に刺す。

4.フライパンに油を熱し、中火で鶏肉を焼く。火が通ったらレモン汁を回しかけ、ひっくり返しながら煮詰めていく。汁気がなくなれば出来上がり。刻んだキュウリ、生のトウガラシとハーブをトッピングする。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA西宮奈央(にしみや・なお)
イギリス出身の写真家の夫とバンドン在住。ご飯は食べるのも作るのも大好き。インドネシアで簡単に作れる料理をご紹介します。
 
 
 
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