ここ数年、わが家を毎年訪れるチェコ人の友人がいます。1年の約半分をインドネシアの離島で過ごす前と後にバンドンのわが家へ立ち寄り、数日間、のんびりしていきます。その間に時々、チェコ料理を作ってくれます。 遠い国の家庭料理を食べられるのは楽しく、彼の料理は大体、自分でも試しに作ってみます。その中から、ジャガ芋のパンケーキをご紹介します。

 ジャガ芋のパンケーキはヨーロッパ各地にありますが、チェコでは「ブランボラーク」と呼ばれます。チーズおろしを使い、包丁とまな板すら使わないシンプルなこのパンケーキは、友人いわく、「チェコでは家飲みの定番おつまみ」。友人の教えてくれたミニマムなレシピを基本に、ハーブや具でバリエーションを楽しんでいます。

 オリジナルはドライ・マジョラムとキャラウェイシードを使いますが、バジルやオレガノ、ローズマリーなどでも風味良く味わえます。タネにベーコンやマッシュルーム、コーンやグリンピース(枝豆でも)を混ぜてもおいしく、彩りも良くなります。お好みでお楽しみください。

 友人はフライパンいっぱいにタネを広げて大きく焼いていましたが、小振りに作った方が食べやすい気がします。こちらもお好みでどうぞ。

 チーズやザワークラウトを添えれば、これだけで、ちょっとした軽食になります。
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材料(2人分)
ジャガ芋 400g(=中3個ほど)
ニンニク 2片
卵 1個
薄力粉 大さじ3
塩 小さじ1
ドライ・マジョラム(または好みのハーブ) 少々
キャラウェイシード(なくても可) 小さじ1
水(必要な場合) 適量
揚げ油 適量

作り方
1.ジャガ芋は皮をむき、目の粗いチーズおろしですりおろす。ニンニクは目の細かいチーズおろしですりおろす。
2. すべての材料をボウルに入れて、まんべんなく、かき混ぜる。すぐにジャガ芋から水分が出てくるので、パサつくことはあまりないが、まとまりが悪いようなら、水を大さじ1ぐらいずつ足していき、扱いやすいタネにする。
3.フライパンを十分に熱して多めに油を敷き、タネの1/4を1枚分として、直径約10〜12センチほどに丸く広げる。弱めの中火でじっくり焼き、焼き色がついたらひっくり返して、さらにしっかりと火を通す。カリッと色良く焼けたら、熱々のうちに召し上がれ。

memo:焼く際に、どうしても油控えめにしたくなりますが、このパンケーキはたっぷりめの油で焼いた方が、カリカリ感が出て、おいしく仕上がります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA西宮奈央(にしみや・なお)
イギリス出身の写真家の夫とバンドン在住。ご飯は食べるのも作るのも大好き。インドネシアで簡単に作れる料理をご紹介します。

 

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#1 イチゴとクマンギのシャーベット
#2 ココナッツ・レモン・チキン
#3 ソムタム2種
#4 パン粉のスープ
#5 花椒風味の中華風チキン
#6 キャロット・ジンジャー・ケーキ
#7 タンドリー風の焼き魚
#8 桜色のビーツのペスト
#10 ナツメヤシのトリュフ
#11 ラープ
#12 キャッサバとココナッツの焼き菓子