yusan_DSCF0063 音楽が聴こえてきた時、自然に体が動きました。何をやっているのか、自分ではよくわかっていなかったのですが、うれしくて幸せな気持ちでいっぱいでした。父もジャワ舞踊家だったのですが、私を見て、「この子は踊りが上手だ!」と言いました。私がまだ5歳だった時のことです。

 音楽を聴いたらじっとしていられない私を見て、父もまた、じっとしていられませんでした。すぐに私を伝統舞踊の会に入れたのです。こうして、私の踊り手としての道が始まりました。始めてすぐに、踊りは私にとって、ただの趣味ではなく、もっと真剣なもの、天職であることはすぐにわかりました。父にとっても、踊りは天職であり喜びでありました。

 踊りとは長い練習で疲れるものであり、間違えると恥ずかしいものでもあります。別の一面では、インドネシアの名前を高め、ワヤン・オランの文化に命を吹き込むための戦いでもあります。しかし、舞台の上に一人で立つ時は、踊りとは絶対的な喜び、それだけでしかありません。

 今も、これから年を取った先にも、踊り以外にやりたいことはありません。年を取る前に、絶対にガトットカチャは演じないとね! ガトットカチャは飛べるんですよ! 最高でしょ。

プラディ・マハトヴァ・ユサント・プトラ
1993年、中部ジャワ・スラカルタ生まれ。通称ユサン。5歳の時からジャワ伝統舞踊を始める。現在、インドネシア芸術学校(ISI)スラカルタ校の学生。ジャカルタやスラカルタで「ワヤン・オラン」の舞台に立つほか、マレーシアやシンガポールなどの海外公演にも参加している。

yusan_DSCF9563ワヤン・オラン
ワヤンの物語を題材に、劇、舞踊、音楽で演じる、中部ジャワの演劇。ジャカルタで見たい場合、下記の場所で土日に公演をしている。Gedung Pertunjukan Wayang Orang Bharata。Jl. Kalilio 15, Senin。Tel : +62(0)21-421-2298。
 
 
ジャカルタ芸術劇場
ここでもワヤン・オランが上演されることがある。Gudung Kesenian Jakarta (GKJ),
Jl. Gedung Kesinian No.1, Pasar Baru。Tel : +62(0)21-344-1892。www.gedungkesenianjakarta.co.id。

 
<特集>ミレニアルの肖像 イントロダクション
Yohana Irawan (29)実業家
Kiki Febriyanti (30)ドキュメンタリー映画監督
Fransiska Dimitri (23)大学生、登山家