インドネシアで日本の本・雑誌を読む お薦めのサービス

インドネシアで日本の本・雑誌を読む お薦めのサービス

2017-09-04

 先月の仲川遥香ちゃんへのインタビューは、とても楽しいひと時でした。イメージにはないけど意外と読書好きでびっくりでしたね。インタビュー場所を提供いただいた国際交流基金の図書室では、本当に興味深そうに本を探していたのが印象的でした。また、遥香ちゃんの世代はマンガが好きかと思って話を振ってみたのにまったくノッてくることもなく、全然、興味ないとのことでした。人は見かけによらないんですねえ(ごめんなさい。笑)。

 今月も本についての特集とのことですね。僕の場合は引っ越しのたびに蔵書の3分の1ずつを廃棄しながらも、いまだに部屋の壁一面が床から天井まで本でいっぱいになっている「本好き」です(ハウツー本や雑誌・マンガも多いので、あえて読書好きとは言いません。笑)。そんな僕の自慢の1冊が『相撲』という雑誌の1975年4月号。若貴のお父さんの初代・貴ノ花が北の湖を破って初優勝した時の雑誌です。中学の時のお小遣いで買ったんですね。ジャカルタまで持って来て、時々、取り出してはニヤニヤしながら眺めています。オークション・サイトだといくらになるんでしょう(笑)。

 そんな「本好き」な僕が、インドネシアで利用している日本のサービスを2つ紹介したいと思います。

 まず1つ目はドコモがやっている「dマガジン」というサービス。以前はiPhoneの「ビューン」というアプリを利用していたこともあったんですが、どんどん改悪されて読める雑誌が減ってきちゃったし、読めないページの多さにもイライラさせられます。そんな時に知ったのが、これ。ドコモのサービスですが、ドコモユーザー以外でも利用できます。似たようなサービスは楽天をはじめ10社以上あります。読める雑誌がそれぞれ違うので、比較して、自分の好みの雑誌が含まれるサービスを選ぶことをお勧めします。

 180誌が読み放題の対象となっているんですが、何と言っても雑誌のチョイスが素晴らしいです。例えば『週刊文春』と『週刊新潮』。旬なゴシップ記事なら文春砲と新潮砲を押さえておけば、日本からの出張者とも対等に話ができますし、一時帰国の際には友達や家族にビックリされること間違いなしです。ほかにも『週刊現代』や『週刊ポスト』、『週刊朝日』に『サンデー毎日』といった有名どころはしっかりと網羅されています。『週刊プレイボーイ』なども対象になっていますが、過激なグラビアなどアダルト向けのページはカットされており、閲覧できません。『週刊女性』や『女性セブン』といった女性誌などもありますが、ジャニーズ関連の写真が著作権の関係か、黒塗りされていて見ることができないのはネット上のサイトと同様です。

 一般誌だけではなく『Cancam』や『JJ』、『non-no』といったファッション誌や『Hanako』、『日経ウーマン』などの女性ライフスタイル誌、『きょうの料理』や『今日の健康』、『趣味の園芸』といったインドネシアでも見ることのできるNHKテキストなども対象となっています。お父さん向けには『dancu』などのグルメ雑誌や『週刊ゴルフダイジェスト』や『週刊ベースボール』などのスポーツ誌、『週刊エコノミスト』や『週刊アスキー』といったビジネス・ITマガジンなど、分野は多岐にわたっています。

 さて、料金ですが、1カ月たったの400円(税別)、しかも大事なことは、パソコンのほかに5台の端末で同時に使えるということです。お友達5人で80円ずつ出し合ってもいいんですが、お勧め(?)は日本の家族を利用しちゃうこと。日本のお母さんに入会してもらえば、インドネシアにいる奥様と旦那様、場合によってはお子さんまで利用できちゃいます。『婦人画報』や『ためしてガッテン』のテキストなんかで説得してみてはいかがでしょう。

 もう1つ利用しているのはAmazonの読み放題サービス”Kindle Unlimited”です。月額980円で和書12万冊、洋書120万冊以上が読み放題になります。こちらは雑誌に限らず一般の書籍も多数登録されています。週刊誌は『週刊大衆』ぐらいで、圧倒的に「dマガジン」が強いので、週刊誌専門の人は「dマガジン」で十分だと思います。ただ、Amazonの方はメリットでもデメリットでもあるのですが、アダルト関係も多数登録されています。以前はメニューにアダルト関連の本が多数表示されてしまうという問題点があったのですが、現在は、ユーザーが表示の有無を指定できるようになり、解決しました。端末数は無制限なので、家族全員で使うことも可能です。

 システムとしては、対象となる本を端末にダウンロードするのですが、一度に保持できるのは10冊までというルールになっています。もしすでに10冊保持している状態で、さらに読みたい本が見つかった時には、どれか1冊をリリースしなければなりません。『Windows100%』のようなIT雑誌が読めたり、Evernoteの解説書、ホリエモンのベストセラーから『シャーロック・ホームズ』などの名作、さらにはインドネシア語の入門書なども複数、登録されています。『シゴトタビ』、『日経ビジネス』のインドネシア版などは、是非、一読をお勧めします。また、コミックが充実しているのも特徴でしょうか。

 以上2つのサービスを利用しているので、自分のiPadには10冊の本と数冊の週刊誌が絶えず入っている状態です。その中から、その時の気分で読みたい本を読んでいます。出かける前に「今日はどの本を読もうかな」と考えなくて良いのは思った以上に気楽なものですよ。これで飛行機が少々ディレイしようが、ジャカルタ名物の大渋滞だろうが、怖いものなしです。

 ちなみに『+62』(&『南極星』)も創刊以来の全冊をiPadに入れて、いつでも読み返せるようにしています。これからも毎月忘れず、ダウンロードしなくっちゃです。

 来月からは通常の「かたかたインドネシア」に戻りますので是非、お楽しみに。