新型コロナウイルスの影響で中断していた日本郵便のインドネシア向け国際小包(航空便)とEMSが7月17日に再開されました。待ちに待った再開です。早速、実際に送ってみた体験を踏まえて、日本からインドネシアへのEMSの送り方をご紹介します。一時帰国や出張の人に荷物を頼むのが難しい今、EMSは発送から受け取りまで約2週間。料金も国際小包より安いぐらいの、とても便利なサービスです。(注:状況は変わることがあります。詳しくは日本の郵便局へお問い合わせください)

日本からインドネシアへEMSで送った荷物。無事に届いた

国際小包とEMS、どう違う? どっちがいい?

 EMSとは国際スピード郵便、すなわち「国際郵便の速達」。国際郵便の中では最も早く届きます。最大のメリットといえるのが、国際的に共通な追跡番号があり、容易に荷物の追跡ができることです。保険も付いています。

 EMSの最低料金は、インドネシアへ送る場合、500グラムまでが1400円。その後、100グラム〜1キロ刻みで値段が上がっていきます。30キロまでで2万6500円です。

 国際小包(航空便)の方が最低料金は高く、500グラムまでが2100円。インドネシアまでの料金を比較すると、値段はEMSの方が安いか、ほとんど変わりません。

 こうしてみると、日本からインドネシアへ荷物を送る場合、通常の荷物であれば「EMS一択」だといえるでしょう。

国際郵便料金表

https://www.post.japanpost.jp/int/download/charges.pdf?200513

 

EMSの送り方

①インボイスの作り方

 EMSには内容明細のような「インボイス」(品物の名前、個数、値段などを記載する)を添付する必要があります。

 郵便局で用紙をもらって来て手書きで記入しても良いですが、下記URLから、エクセルのフォーマットをダウンロードできます。吹き出しに注意事項が書かれているので、それに従って記入するだけです。

 英語での記載にあまり慣れていない家族や友人に頼む場合、このエクセル表は自分で記入してメールで送り、プリントアウトして郵便局へ持って行ってもらうといいでしょう。

 筆者の場合、「これを送るよ」と品物を全部まとめた写真を家族からラインでもらい、それを見ながら、英語の品名や個数などをエクセル表に記入しました。そのエクセル表を家族に送り、重量や値段などの空欄部分を家族が記入して仕上げる、というやり方にしました。

 郵便局のウェブサイトに、海外へよく送られる品物の英語訳が載っていますので、それも参考に。

 合計金額が20万円を超える場合には税関申告書が別に必要ですが、通常の荷物を送る場合、20万円を超えることはほとんどないでしょう。

 こうして作ったインボイスは、荷物とともに郵便局へ持参します。

 

「インボイス」フォーマットのダウンロード

https://www.post.japanpost.jp/int/download/invoice.html

内容品の英語訳

https://www.post.japanpost.jp/int/use/publication/food.html

 

②伝票の書き方

 インボイスは伝票の下や箱の横に挟み込みますが、箱に貼り付ける伝票にも、品目や合計金額などの記入が必要です。

 内容物を記載する場所は5行しかないので、いくつかのみ書き出し、残りは「See the attached document(添付書類を参照)」と書きます。郵便局の職員によると、「Personal use(個人使用)」と明記しておくと良いそうです。

 ここで非常に重要なのは「お届け先」の欄にある「電話番号」です。インドネシアの郵便局へ荷物が届いてから、通常、配達の連絡はWhat’sApp(WA)で来ます。ちゃんと連絡の取れる携帯電話番号を書いておくことが大事です。

 

注意、コツ

インボイスは書き忘れのないようにしましょう。X線で個数や内容がチェックされます。しょうゆの入ったペットボトルを書き忘れたため、飛行機に乗らずに返送されてしまったケースがあるとのこと。

・電池は送れないので、乾電池入りの物は乾電池を抜いておきます。その他、インドネシアに送れない品は下記URLを確認のこと。

https://www.post.japanpost.jp/cgi-kokusai/nonmailable_articles.php?cid=102

・大きい荷物なのに品目が少ない場合や、同じ物の新品ばかりが入っている場合、「販売目的」とみられる可能性があります。

・金額は、家にあった中古品などを「0円」と記載してもOKです。ただし、合計金額があまりにも低すぎると、保険の補償額が低くなる上、税関で中を開けて確認される可能性があります。

重量はあまりギリギリにせず、少し余裕を持たせましょう。家での計りと郵便局での計り、そして郵便局によっても重量が多少変わってきます。家族が送ってくれた荷物(3キロを予定。家で計った時は2800グラム)は、最初の郵便局で計ったら2980グラム、最終的に送付した郵便局では2995グラムでした。

・スタッフが5人程度しかいない小さな郵便局ではEMSは受け付けていません。目安としてATMがあるぐらいの、ある程度の大きさの郵便局へ行きましょう。

・海苔、昆布、お茶などの乾物は軽くてほとんど重量がかからない上に、パッキン代わりに使えます。ひじき、干し大根などバラエティー豊富な日本の乾物を活用するのがお勧めです。

・書籍は「印刷物」として送れます。送付したところ、インボイス不要、関税もかかりませんでした。本・ノートなどを送る場合、ほかの雑貨や食料品と混ぜずに、印刷物として送ると良いでしょう。

EMSの受け取り方

①追跡する

 日本郵便のウェブサイトの「国際郵便(EMS等)の配達状況のご確認」でEMSの受付番号を入力すると、荷物の追跡ができます。また、「配達完了メール通知サービス」に申し込んでおくと、いちいち番号を入力しなくても、メールに記載されたURLをクリックするだけで配送状況が確認できるので便利です。

 配送の流れは次の通りです。

(日本)引き受け→国際交換局に到着→国際交換局から発送

(インドネシア)国際交換局に到着→税関検査のため税関へ提示→通関手続き中→税関から受領→国際交換局から発送→留置局に到着→配達局から出発→お届け済み

 下記のように、荷物の現在の状態が日にち・時間とともに記載されます。

 

②税金・手数料を支払って受け取り

 「留置局に到着」後は追跡がリアルに反映されなくなりますので、注意が必要です。「いつ届いてもおかしくない」と思ってください。3キロ程度の軽い荷物でしたら自宅まで配達されますし、10キロほどの荷物なら「郵便局へ受け取りに来てください」という連絡がWAで入ります。自宅に配達される場合も、配達員から「今、アパートのゲートにいます」などの連絡がWAで来ます。

 荷物と引き換えに、税金と手数料を支払います。税金は関税(Bea Masuk)と輸入付加価値税(PPN Impor)の2種類があります。金額はすでに計算されて「請求書」として印刷されています。ここに記載された金額を支払います。

 税金の額は、伝票に記載されている「合計金額」に従って計算しているようで、荷物を開けて調べた様子はありませんでした。

 

荷物の実際の配送状況

家族と友人に荷物をEMSで送ってもらいました。その詳しい状況は下記の通りです。

①食料 重量2092グラム、送料3800円

7月22日発送→8月3日受領(所要日数13日)

  • 合計金額「1000円」と記載
  • 関税 1万2000ルピア
  • 輸入付加価値税 1万6000ルピア
  • 手数料 1万ルピア
  • 計 3万8000ルピア

②本・ノート 重量2280グラム、送料3800円

7月22日発送→8月3日受領(所要日数13日)

  • 合計金額「8429円」と記載
  • 関税 0
  • 輸入付加価値税 0
  • 手数料 2万ルピア
  • 計 2万ルピア

③食料・雑貨 重量2995グラム、送料4300円

7月27日発送→8月7日受領(所要日数12日)

  • 合計金額「9800円」と記載
  • 関税 10万2000ルピア
  • 輸入付加価値税 14万6000ルピア
  • 手数料 2万ルピア
  • 計 26万8000ルピア

④食料・雑貨・文房具・本

重量4000グラム、送料5300円

8月24日発送→9月3日受領(所要日数11日)

  • 合計金額「2720円」と記載
  • 関税 0
  • 輸入付加価値税 0
  • 手数料 1万ルピア
  • 計 1万ルピア