日本への一時帰国体験談(2020年10月24日現在)
最近よく聞く、「成田空港に到着してから空港を出るまで長時間かかる」という話(中には「6時間40分かかった」と言う人も)。外国人研修生の受け入れ再開などで人の流れが増加し、それに対するシステムがなく全て現場のマンパワー頼み、というのが原因とみられます。今後、さらに人の流れが増えるので、どうなるのか? ジャカルタから一時帰国した人の体験談をまとめました。空港の外に出られたのは空港到着の約4時間半後で、ハイヤーの運転手も「ジャカルタ便(JL726)はいつもこう。5時間コースなんですよ」と話していたそう。一時帰国の際には、お気を付けください。(2020年10月24日現在の情報です。状況は変わることがあります)
JAL726便
ジャカルタ 10月23日(金)午後9時55発
成田 10月24日(土)午前7時25分着
■機内
- 機内で書類を配られ、滞在先などを記入する。
- 乗客は62人。そのうち過半数の30数人が、バリ島からジャカルタ経由で鹿児島へ向かうインドネシア人(バリ人)研修生だった。
- 空港に到着してから、「検査場が混み合っている」という理由で、1時間余りも機内で待たされた。その間にCAが書類に不備がないかチェックするが、インドネシア人研修生は14日間の隔離期間中に泊まるホテルの情報も持っておらず、すったもんだ。そのうち、CAは先に降機。

■この朝の飛行機の到着状況
①ベトナム便、乗客150人
②マニラ便、同50人
③ベトナム便、同150人
④ジャカルタ便、同62人
- ホワイトボードに記載があった。
- ③と④が同時刻の午前7時25分着。③のベトナム便よりジャカルタ便が先に着けるかどうかで、明暗が分かれると思われる。
■検査
- 唾液検査、書類チェックの2カ所のチェックポイントがある。唾液採取の所まではすぐに行けるが、書類チェックの所が進まない。
- 日本人はすぐ確認が済むのだが、外国人研修生はまったく進まない。1人がブースに30分ぐらい入ったままとなり、列が動かなくなっていた。未記入や間違いが多く、書類のチェックに時間がかかっていたと推定。
- 書類チェックが済んだらまた別の待機場所に誘導されて、番号を呼ばれたら窓口に行き、PCR結果の陰性証明書をもらう。その後、入国手続き。預け荷物はすでにターンテーブルから降ろされて、便ごとに1カ所にまとめられていた。
■困ったこと
- JAL726便は朝食が出ないので空腹なところを、約5時間も待っていないといけない。自販機も何もなく、飲み物さえ買えない。
- 現場にいる厚生労働省の係員に頼んで、コンビニまでパンやお菓子を買いに行ってもらっている人もいた。
- 想定以上の時間がかかり、ハイヤーの予約時間に大幅に遅れることになる。やはり厚生労働省の係員に携帯電話を借りて、ハイヤーに連絡している人もいた。
- 係員は親切に対応してくれる。ひたすら現場のマンパワー頼みという印象。
- 検査場は寒い。乗客の中には半袖、サンダル姿の人もいた(寒そうだった)。
■対策
- 食料・飲み物の準備。持参したサーモスに機内でコーヒーなどを入れてもらっておく、機内でもらう夜食のパンを取っておく、など。ただし、パンの袋は廃棄しておかないと、荷物受け取り所にいる捜査犬が反応することも。
- 防寒対策。羽織る物の準備。
- ハイヤーの運転手に連絡する際、「前に何人いますか?」と聞かれる。自分の番号、呼ばれる番号で、前に何人いるかわかるので、「あと100人です」などと伝えると目安になる。

■要望
- 検疫の日本人と外国人のレーンを別にしてはどうか。
- 研修生送り先団体・受け入れ団体は、研修生が書類記入のために必要な情報(宿泊先など)を教えておいてほしい。
- 書類を記入するための、ベトナム語、インドネシア語などのマニュアル作成。英語以外の言語を話せるスタッフまたは通訳の配備。

ここで食料を買ってハイヤーに乗ると便利

