名古屋市の東山動物園で8月23日、「コモドドラゴン」の名前で知られるコモドオオトカゲが公開されました。インドネシアのコモド島周辺にしか生息しない絶滅危惧種です。ジャカルタから名古屋へ本帰国した人がレポートを送ってくれました。日本でコモドオオトカゲを見るには名古屋へ!
2018年夏のアジア大会で、ジャカルタへ来た河村たかし名古屋市長が「コモドドラゴンを名古屋へ迎えたい」と発言し、そこから始まった「コモドドラゴン・プロジェクト」。残念ながらインドネシアではなく、シンガポール動物園からお迎えすることになったものの、日本で唯一の飼育展示として注目を集めています。
8月23日に公開され、公開直後の週末には約2000人もの行列が出来たとのことです。27日に東山動物園へ行くと、正門をくぐったほとんどの人がコモドオオトカゲの矢印の方に向かって進んで行きます。「イケメンゴリラ」として有名なシャバーニのいるゴリラ舎が坂の下へ引越をし、空き家になった北園の旧舎がコモドオオトカゲ舎になっています。通路を挟んだ向かいの部屋では、ボルネオテナガザルが元気にロープにぶら下がっていました。
コモドオオトカゲは、あちこちに木を転がしてあるガラス張りの部屋の中にいました。たくさんの親子連れやカメラを構えた人たちの前で、斜めに渡された木を登って上段へ行ったり、観客の目の間で顔を左右に振ったりします。そのたびにどよめきが起きていました。
クイズ3問に答えると、ポスターと同じデザインのハガキをもらえます。クイズは、壁のパネルにある説明文を読むと簡単に解けるので、子どもたちが説明文をしっかりと読んでいました。
動物園のショップでは、コモドオオトカゲのぬいぐるみが3つ残っており、迷っているうちに目の前で完売してしまいました。ビニール製のフィギュアは大小があり、男の子がじっくり吟味して、好みの舌の出し具合の物を買っていました。
「これからコモドオオトカゲ・グッズも増えていくと思いますが、開発後に市の許可も要るので、もう少しお待ちください」と店のスタッフ。シャバーニクッキーのような人気商品が出ることを期待します。
東山動物園には、コモドオオトカゲのほかに、スマトラトラ、スマトラ・オランウータン(現在は飼育展示をお休み中)など、インドネシアの動物がいます。そういう観点で見て歩くのも楽しいです。正門前が工事中で、そこにコモドオオトカゲとマレーバクの新しい建物が出来るようで、楽しみです。