名前から自分を知る、肯定する 岡本みどりさんの「ことだま鑑定」

名前から自分を知る、肯定する 岡本みどりさんの「ことだま鑑定」

新年にお薦めなのが、+62連載「ぼくせん〜ロンボク先生日記」でおなじみの、岡本みどりさんの「ことだま鑑定」。名前の「音」から、性格や役割を読み解きます。試しにやってもらうと、びっくりするぐらい図星! さらに、元気が湧いてきます。なかなか受ける機会のない「一対一」の対面(Zoom)での姓名判断、いかがでしょう?(文・池田華子)

みどりの「み」は「水」

「み」のカードを持つ、みどりさん
「み」の札を持つ、みどりさん(写真は全て岡本みどりさん提供)

 岡本みどりさんの名前、「み」「ど」「り」。「み」は「水」。どんな人かと言うと「水のように柔軟性があり、臨機応変に、何でも受け入れられる。ムードメーカー、調整役」。こんな風に、自分の名前の「音」から意味を読み解くのが、「水蓮(すいれん)流ことだま鑑定」。

 姓名判断の一種だが、姓名判断は漢字の画数で「吉」「凶」を判断するのに対し、水蓮流ことだま鑑定で吉凶はない。「どの音にも『陰』、『陽』の両方が含まれており、どちらが出るかはその人の、その時の状態による」と考える。

拒食症の人の手記「自分には価値がない」

 みどりさんは中学生の時、拒食症に苦しむ人の手記を読んだ。

私の中の悪魔が言うんです。「おまえには価値がない。だから、食べるな」と。

 その時、みどりさんは陸上部の部員で、トレーニングが激しすぎるために食事が喉を通らず、貧血になっていた。しかし、拒食症の辛さは自分と比べても「想像もできないほどだ」と感じ、その手記の言葉が頭の中でずっと「がーんがーんがーん」と鳴り響いていた。

 栄養士になってから、摂食障害の人に対するオンラインでのセッションを始めた。摂食障害の人に共通していたのは、中学の時に読んだ手記のように、「自分はダメ」「自分には価値がない」、そして「やりたいことがわからない」と思っていることだった。本当は「やりたいこと」はあるのだが、潜在意識から「やりたいこと」が芽を出すと、顕在意識が「おまえはダメだ」「できるわけない」とハンマーでたたき、芽は引っ込まされてしまう。このため、顕在意識にあるのは「やりたいことがわからない」だけだ。

 みどりさん自身、日本でウツを患ったことがある。元々、褒め言葉を受け取るのが苦手な性格。ウツで自信が粉々になっていた時にはなおさら、いくら自分に対する褒め言葉を聞いても、それを受け取ることはできなかった。だいぶ回復してきた時にロンボク島へ来て、元気を回復していった。それでもまだ心が不安定だった時、2種類の星占いを受ける機会があった。占いによって「あなたはこんな人ですよ」と言われた時、その言葉は受け入れられたと言う。

 「客観的に自分を受け取るツールとして、これなら自信を失った時でも受け取れるんじゃないか? 自分がそうだったので。その人に『こんなに良い所があるよ』ということ、その人の持つ魅力を、なんとかして伝えたい」と、みどりさんは考え、占いを探し始めた。しかし、占いの中では星占いが非常に多く、占うには誕生日が必要だ。みどりさんの住むロンボク島では、誕生日のわからない人が多い。みどりさんの夫もそうだ。

 星占いではない、誕生日ではない、何か良い占いはないだろうか……と探していたところ、水蓮流ことだま鑑定に出会う。みどりさんは日本の古文や短歌が好きで、言葉の語源を調べるのも好きだった。

名前は全員が持っているもの。これで占えるなら、いいじゃん!

 水蓮さんに「外国人も鑑定できますか?」と質問してみると、「できますよ」との答え。そこで、2020年から水蓮流ことだま鑑定の勉強を開始した。折しもコロナ禍中で郵便サービスが一時停止しており、鑑定に使う札がロンボクまでなかなか届かない、といった問題もあったが、コロナ禍のためにオンライン講習が始まったのは好都合だった。その後、無事に「100人の無料鑑定」を終えて、2023年11月、インドネシアでただ一人の「水蓮流ことだま鑑定師」になった。

ことだま鑑定を受けてみた!

「は」「な」「こ」の札
「は」「な」「こ」の札

 「ことだま鑑定」とは一体どんなものか? やり方は、Zoomでみどりさんと対面する。普通のZoomミーティングと同じだ。私の名前は、「は」「な」「こ」。五十音の一音ずつが書いてある「かるた」のようなカラフルな札があり、そこから3枚の札を示される。そして、1枚(1音)ずつの意味を詳しく解説してくれる。「は」は「羽(蝶)」、「な」は「七重の塔」、「こ」は「米」。 

 みどりさんは、私の印象として、「『は』の軽やかさより、『な』の成し遂げる力の方が強いと感じる」と言うが、自分としては「これまでいろいろフラフラしてきて、今もまだフラフラしている」という自覚があるので、「は」は図星。「な」については、「普通(五重塔)ではない高みを目指す完璧主義」とのこと。実はこれこそが私の課題で、うまくいかないと全部投げ出す傾向があるので、「それまでの歩みを自分で認めてあげることが必要」とアドバイスされた。そして、「こ」は「コツコツやって、最後に実る」。

 みどりさんのまとめてくれた私の名前の読み解きは、「軽やかに、高みを目指し、最後に実る」。「いつまでもフラフラとしつつ『七重の塔』を作り続けている」、という自覚はあったが、「最後に実る」かどうかは自分ではわからない。「大器晩成」で「最後に実る」と言ってもらったことには、大きな希望をもらえた。

性格をつかんだ上での「開運のコツ」

 ことだま鑑定はカウンセリングの「リフレーミング」にも似て、自分を別の角度から見つめ直せる。それには、心を開かせてくれる、みどりさんの明るい性格も大きい。

 名前を読み解き、自分の性格をつかんだ上での「注意点」や「開運のコツ」を教えてくれる。例えば、「ゆ」の音を持つ人の中には、「自分はやることが遅い」と感じている人が多い。しかし、それは裏返すと「ゆっくり着実にやる」力があるということ。開運のコツは、自分が環境に適応しようとするのではなく、逆に、自分が物事を進めやすいように環境を整え、環境を変えていくことだ、と言う。

 自分の名前の読み解きをしてもらってから、別の人との相性の判断などもできる。家族やペットの名前、屋号の解読も可能だ。例えば、「+62」(ぷらすろくに)なら、最初の音の「ぷ」(ふ)は「風車」。「『受け入れる』ことが得意な『空(くう)』の音のひとつで、誰とでも付き合えて、浄化することができる」と、みどりさん。とても良い名前だ! 店の名前で迷っていて「A案」「B案」などがある場合、それぞれの名前の意味を解読してもらって、どちらを選ぶか、名付けの参考にすることもできる。

「ふ(ぷ)」「ら」「す」
+62の最初の言葉、「ふ(ぷ)」「ら」「す」。「ふ」は「風車」

 そして、たとえ同じ名前の人であっても、鑑定結果はまったく同じにはならない。それがコンピュータやAIと違うところだろうか。たくさんある情報の中からみどりさんが何を選んで話すかは、その時に2人の波長と波長がどうぶつかるか、鑑定を受ける人と、みどりさんとの化学反応がどうなるかによって変わってくる。自分自身の受け取り方も「今」と「来年」では違ってくるかもしれない。

 鑑定は誰が受けても良い。特に悩みはなく「私の名前、どういう意味なの?」と軽く知りたい人でも、「キャリアに悩んでいます」という人でも、「自分がどういう人間かわかりません」という人でも。みどりさんに鑑定を頼みたい人は、下記ウェブサイトからどうぞ。2025年1月31日まで、+62読者にお年玉プレゼントがある。

「ことだま鑑定」で使われる札
「ことだま鑑定」で使われる名前の音の札。あなたの名前の意味は?

■申し込み
みどりの水蓮流ことだま鑑定 案内ページ
https://www.midoriiro.net/coach39/kotodama_kantei/

申し込みフォーム
https://ssl.form-mailer.jp/fms/4e2ac39f674854

問い合わせメール
hijau39@gmail.com

■料金
60分、50万ルピア(5000円)
90分、75万ルピア(7500円)

■+62読者へお年玉プレゼント
2025年1月31日の申し込みまで、+62読者に料金の20%ディスカウント秘密のプレゼント。申し込みフォームの「メッセージ、クーポンコードなど」の欄に、「+62」とお書きください。

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