ジャカルタを走る電車で時々、見かける「松戸行き」「勝田台行き」などの表示。
東京メトロやJR東日本を引退した中古車両たちが、ジャカルタに続々と集結中です。
丈夫で壊れにくい日本の電車は海外でも人気が高く、引く手あまた。その中でジャカルタは「日本の電車博物館」になるかもしれません。
ジャカルタ首都圏の通勤電車として第2の人生を歩み始めた日本の電車たち。その姿を、東京メトロ運転士の小嶋真人さんの写真リポートでお届けします。

写真・文…小嶋真人

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元・JR埼京線205系のドアに貼られた注意書き。物売り、楽器演奏、ドリアンの持ち込み禁止など、インドネシア独特の注意書きも書いてある

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デポック車庫で、改造を終えて営業運転開始の許可を待つ元・JR埼京線205系たち

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東南アジア最大のモスク、イスティクラル・モスクを背景にした元・JR東日本203系

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派手な広告ラッピングの中に見つけた東京メトロのロゴマーク

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ジャカルタ最大の鉄道拠点、マンガライ駅。電子カード(IC)乗車券の自動改札機を設置するには古い駅舎では手狭のため、左側に新しい駅舎を建設

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郊外の駅は、線路をまたぐ跨線橋(こせんきょう)のない所が多く、線路の間に降車用の小さなホームが設置され、両側のドアが開きます

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デポック発、快速東葉勝田台行き、まもなく発車しま〜す

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デポック車庫で営業運転開始の許可を待つ、元・JR埼京線205系。運転席にある「1」や「23」の札は、日本時代に使われていた識別番号札

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デポック車庫で定期メンテナンス中の元・JR武蔵野線103系。座席の布を張り替え中なので座布団がありません

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地下鉄千代田線や有楽町線の電車で見覚えありませんか? 広い幅の貫通路は、見た目から「キノコ型」という愛称が付いていました

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うっすらと残るJRマークが日本の電車であった動かぬ証拠です。インドネシアの太陽光は強いので、窓には遮光フィルムが貼られました

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急行松戸行き。直通先の小田急線内で表示されていた行先です。実際に日本にいた時は、あまり使われない行先でした

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元・JR埼京線205系の車内。中吊り広告がない以外は日本時代のままです。中吊り広告がない車内は意外と広々としています

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デポック車庫で定期メンテナンス中の元・JR武蔵野線103系。日本から来た中古電車の中で唯一の鉄製電車。錆(さび)を落としてペンキを塗り直します

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ペンキ塗り変え中の、元・JR武蔵野線103系用の道具箱。細い赤色と黄色の帯は作業員さんの手塗りです

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はがされた「女性専用車」のシールは、踏み台の滑り止めに有効活用されています

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元・JR武蔵野線103系用のパンタグラフとモーター。車体を直している間に、ほかの部品を取り外して検査と修繕が行われます

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窓は新聞紙やビニールで覆ってペンキがかからないようにします。作業員さんが帯の色を塗る場所を決めています

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「出発進行~!」。せっかくなので運転席に座らせてもらいました。金網越しに見る前方の視界は独特でした

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元・JR埼京線205系の運転席。日本時代のままですが、機器の表記類は、ちゃんとインドネシア語になっていました

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デポック車庫は緑地帯も整備されています。このベンチ、実は、日本の中古電車が来る前に使っていた電車の座席です

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ホテルに戻って、いただいたり買ったりした現地の鉄道グッズを並べてみました。左側の傘、バッグ、ポロシャツはPT. KAI Commuter Jabodetabek(KCJ)公式グッズ。右側のTシャツ、雑誌、バッジとキーホルダーはデポック・バル(Depok Baru)駅近くの鉄道グッズ・ショップで買った物