イラスト…本多トモコ

 皮付きのパイナップル。どうやって皮をむけばいいの? 屋台でも皮はむいてくれるが、自分で熟し具合を調整できるし衛生的でもあるので、できれば家でむきたい。日本へ帰った時、「パイナップルむき」が特技になるかもしれないし……(ならないか?)。というわけで、クナパ屋隊、出動しました。
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 先生をお願いしたのは、緒方成実さん宅のメードさん、ミニちゃん。クナパ屋隊の隊員Hは緒方さん宅で、よく、ミニちゃんの作るおいしいご飯をご馳走になっている。

1. ギザギザで痛い上に邪魔なので、まずは葉を落とす。軸の部分は持ち手として残しておく。
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2. 立てた時に安定するよう、底の部分を切り落とす。
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3. まな板の上に立て、皮をズバンと垂直に切り落とす。皮はわりと厚めに切ってしまってよい。硬いので、包丁で手をけがしないよう気を付けて。
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 全部の皮を落とすと、写真のような多面体になる。
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4. 軸の部分を切り落とす。
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5. 横にして、底の方に残っている皮を取る。
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6. 黒い点々(インドネシア語で「mata(マタ)」=目=と言う)を取る。マタ斜め1列の横に、包丁を斜めに当てて切れ目を入れ、逆側から同じように切れ目を入れ、逆三角形の形に切り取る。黒い点々が見えない場合でも、奥に硬い部分があるので、省略せずに切り取る。
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 パイナップルを回しながらぐるっと切り取り、1列終わったら、次の1列へ。手に持って回しながら切るのがやりにくい場合、下に置いて切ってもよい。一気にたくさん取ろうとせず、マタ3つずつなど、少しずつ、根気よく。
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 全部終わると、よくあるスクリュー型になる。
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7. アクアに塩ひとつまみを入れ、さっと洗ってきれいにする。
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8. 4つに割り、真ん中の芯を取る。
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9. 適当な厚さにスライスする。
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ポイント1
「マタ」は唇や舌がかゆくなる原因となるので、全部、取り除くこと。

ポイント2
塩水でさっと洗うのも、かゆみ成分を取るため。

 隊員Tも、市場(パサール)で果物屋を営むデさんに取材して皮のむき方を教わると同時に、実験用のパイナップルを調達してきた。
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 早速、編集部でやってみた。教わった通りにできるかどうか?

 「市場で習った」と言って、いきなりパイナップルの葉をゴボウのささがきのようにざっざっと切り出す T 隊員。あまりにも危なっかしいので、皆、飛び退く。

 デさんは手の上でパイナップルをくるくる回しながらすべての作業を完了していたそうだが、それは初心者には難しいので、ミニちゃん式の、下に置いて切る方式にする。

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 もったいないからとケチって皮を薄くむくと、「マタ」の部分を深く切り取らないといけないので、マタを取る作業がやりにくい上、最終的な大きさはあまり変わらないことが判明した。球形が多面体に変わるのは仕方ないと、最初から厚めに皮をむいてしまうこと。「マタ」は一度にたくさん切り取るのは難しいので、ちまちまと切り取る。意外に難しくなく、根気よくやるだけ、ということがわかった。

 で・き・た!

パイナップルの種類

ナナス・マドゥ
小型のパイナップル。主に東ジャワで採れる。とても甘いが、小さいので、むくのが面倒なのが難。

ナナス・パレンバン
南スマトラ・パレンバンのパイナップルは、おいしくて有名。甘くて、少し酸っぱい。

ナナス・スバン
西ジャワ・スバン県産。酸味が強く、水分が多くて非常にジューシー。

ナナス・バトゥ
甘く、シャキシャキとした食感。