11月10日

 トンネルを抜けたら山の中。さらに山の中へと分け入っていく。紅葉が美しく山肌を染める。もやがかかっているのも風情があるのだが、フォトショップが使えるならフィルターを取ってクリアにしたい感じだ。黄色く燃えるイチョウの木。デザイナーのQが「黄色い火炎樹」と命名した。

 目指す五箇山にはあっけなく到着した。あっけない上に「あれ?」。

 白川郷と同じ合掌造りの集落で、同じくユネスコ世界文界遺産に指定されていると聞き、「なにそれ、白川郷ばっかり有名で、五箇山って知られてないじゃん。富山にそんな穴場があるなんてすごいじゃん」と行くことに決めたのだ。
dscf1611
 白川郷には行ったことがある。その記憶と比べると、家が小さい。白川郷のミニチュア版のようだ。集落も小さいし、集落の中には合掌造りではない普通の家も半分ほど混じっていて、写真を撮るのに邪魔だ。店も少ない。

 見て回っていたが、どうもモヤモヤする。「白川郷はどうだったっけ……」というのも気になり始めた。白川郷は地図で見てみると案外に近く、車で30分ほどしか離れていない。富山特集だが、この辺りは同じ1つの文化圏だ。県境をまたぐことにした。

 またトンネルを抜けて岐阜に出ると、いきなり青空が広がっていた。白川郷は外国人も日本人も合わせて観光客でいっぱいだった。吊り橋を渡って集落へ入ると、やはり規模が大きい。合掌造りの家がたくさんあり、家が大きい。よく見ると、普通の家もやはり半分ぐらいは混じっているが、合掌造りの家が大きいので、あまり目立たないのだ。「○○家」「XX家」といった見所も多い。店も多く、気軽に店で買い食いしたり、お土産を買うのは、外国人観光客にとっては楽しい体験だろう。
dscf1818
 「長瀬家」に入ってみた。外から見ると「ただの古い農家」なのだが、中に入るとすごい。1階には畳が敷き詰められ、茶道具や薬箱などが飾られている。「なんだこれー!」という豪華さだ。当主は加賀藩の藩医だったとか。家も意外に住み心地が良さそうだった。1階、中2階、2階、3階、屋根裏がある。機織り機、ろうそくを作る道具、橇など、いろんな農機具や道具が展示されていて、道具の豊富さにも圧倒された。
dscf1875
 「冬は寒いですか?」と聞いてみると、「皆さんが思われるほど寒くないですよ。雪が覆ってかまくら状態になるから、暖かいんです」と長瀬家の奥さん。冬の白川郷も来ないといけないだろうか。

●長瀬家/岐阜県大野郡白川村萩町823-2。Tel:+81(0)5769-6-1074。9:00〜17:00。入館料大人300円、小学生150円。

 
+81<特集>富山きときとDiary
イントロダクション