最後に、富山といったら「すし」だろう。富山へ行く前に「天然の生け簀、富山湾」というキャッチコピーに衝撃を受けた。そうなのだ、目の前にどーんと富山湾があるのだ。
「回転ずしのレベルも高い」と聞き、外国人には行きやすいだろうと回転ずしを取材することにし、「きときと寿し」に行ってみた。富山県内に6店のほか、新潟、長野、石川にも店がある。
「富山は暖流と寒流が交わる所なので、魚の種類が豊富です。富山湾にはえさとなる小魚が入って来やすく、魚が入り込みやすいです。1年を通して、漁ができます」と湯野義英さん。
富山湾でしか水揚げされないホタルイカ、白エビのほか、6月に解禁される鮎、春先から初夏にかけて神通川を遡上してくるサクラマス、9〜11月の秋鮭、12月の寒ブリなど、旬の魚が楽しめる。特に秋から冬がメインで、これからどんどんおいしくなるそうだ。
有名な「ますのすし」は、インドネシア人記者のプトリがいたく感動していた。ジャカルタに帰ってからも「ますすし、ますすし」と言い続けているほど。笹の香りがして、ご飯と魚のなじみ具合も良い。
また、別の日に入った、バリの木彫り看板がかかった「赤鍋屋」。ここの刺身は驚愕のおいしさだった。エビが甘い。タコは真っ白でフレッシュ。ブリはコリコリの歯ごたえ。また行きたい店だ。
富山取材旅行のアレンジをしてくれた、Kさんの実家では、握りずしの仕出しを準備してくれた。カニ、白エビ、甘エビ、など。しっかりと味の付いたすし飯に、ご飯も魚も大きく、大満足。
Kさんがおばあさんに「プトリさんはね、インドネシアの人なんだよ」と言ったら、おばあさんは「そう?」と言って、ニコニコしていた。
●きときと寿し婦中有沢店/富山市羽根112-1。Tel:+81(0)76-481-6700。
●源(ますのすし)/富山市南央町37-6。Tel:0120-29-3104(フリーダイヤル)。