ご好評いただいていた連載(『南極星』に掲載)、「1000ドルぐらいのアパートを探せ!」は「終わらないで」という声も多かったのですが、半年ほどかけてガチで探した結果、西ジャカルタのアパルトメン・トロピックに決めて終了いたしました。『+62』編集長HとアートディレクターQの2人で1フロア違いの2ユニットを押さえ、引っ越ししました。

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 「物が多いため、できるだけ広い部屋」という部屋探しの条件を覚えていらっしゃるかもしれませんが、ソファから食器棚まで買いそろえてしまったHは、物がたくさん。狭い部屋によく入っていたとあきれるほどの量の物が、広い新居に移されると意外に「あれ、これで、もう終わり?」。食器棚も、インドネシア人画家の版画も、ボゴールで購入した木の根のテーブルも、バリの木彫りも、ようやく居場所を得たように、存在感を発揮しています。引っ越ししてすぐに、「家」らしくなりました。

 反対に、アートディレクターQの部屋は、見事な空っぽぶり。持ち物は少なく、家具も買ったことはなく、これまでは備え付けの家具で過ごしてきました。新居はと言うと、以前はオフィスとして使われていたようで、備え付けは会議机のような楕円のテーブルに事務用のいす、各ベッドルームにベッド1個。Qは事前にこれらすべてを「不要」と伝えて取っ払ってもらいました。

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 気に入らない家具を断るというのは「13 tigabelas」の宮下仁美さんに教わったやり方で、仁美さんの部屋は「ホテルみたいなゴテゴテした家具が入っていたので、『家具なしなら借りる』とオーナーと交渉した」。クマンで買った家具をカスタマイズして部屋に置き、カフェのようにおしゃれな雰囲気です。たとえ2〜3年でも、気に入らない家具を使って暮らすのはストレスがたまるもの。Qは「これを機に、家具を買う!」と決めました。

 引っ越しの手伝いに来てくれた会社のスタッフたちは、Hの部屋にたまりがち。「Qの部屋は座る場所もないんだもん」。後でQがしみじみと、「部屋というのは、机といすが最低限、必要だってことがわかったよ。机といすがないと『部屋』にならないんだね」と述懐していました。

 Qが選んだのは「ファベリオ」(Fabelio)という家具専門オンライン・ショッピング・サイト。「ここを知って、インドネシアで初めて家具を買う気になった」そうです。

 「フェイスブックで流れて来て、たまたま見た商品写真がすごく良かった。余計な飾りとか彫刻とかが全然付いていない、シンプルなデザイン。『あれ、これ、どこのかな? 外国のかな?』と思って調べたら、インドネシア産だったのでびっくり。値段を見て、『安い!』」

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 値段が安いだけに、写真だけを見て注文するのは材質が不安だったので、クバヨランバルにあるショールームへ見に行きました。木はインドネシア産で、「kayu solid」と書かれている物は合板ではない木材を使っています(合板はkayu lapis)。インドネシア人のデザイナー・チームがデザインし、安さの理由は、国内産であることと、実店舗がなくてコストを削減していること。納得したので、木のダイニングテーブル2つ、いす4つ、サイドテーブル2つを注文しました。ダイニングテーブルは1つが食卓、もう1つは仕事机にします。Qいわく「シンプルなデザインで、どこに置いてもなじむ。ダイニングテーブルを仕事机にしても何の違和感もない。高級感はないけど、むしろそこが良い。押しつけがましくなく、普段使いに良い。デザインとしては素晴らしい!」。

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 注文してから受け取るまでの一連の流れも、まったくストレスがなかったそう。1日後、4日後など、商品ごとに配達日が明記されているので、「いつ届くかわからない」という不安はありません。Qは早く欲しかったので、すぐ配達される物を選びました。夜にウェブサイトで注文・購入したところ(支払いはクレジットカードか銀行振込)、自動返信メールが届いたのに続き、翌朝には担当者の名前入りのメールが届いたので、一安心。配達日の朝には「今日、○時ごろに伺います」という電話とSMSがあり、到着の少し前には運転手からも「間もなく着きます」という電話がありました。家具は、その場で組み立ててくれます。組み立て後はスタッフがチェック項目リストをチェックして、完成写真をスマホで撮って会社に送ります。間違いの起こらないようなシステムが出来上っています。

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 よくセールをしているので、「ついつい、毎日、ウェブサイトを見てしまう」とQ。テーブル、いす、ソファ、ベッドのほかに、棚、靴箱、サイドテーブル、ベンチなどもあります。サイズや色などを自分で決められるセミオーダーも可。帰国時に置いていっても、人にあげてしまっても惜しくない値段なので、便利な家具があったら、生活を快適にするために、買ってしまっても良いでしょう。ジャカルタだけでなく、インドネシアのどこからでも注文できます(ジャワ島内は送料無料)。

 さて、新しい部屋は、廊下を歩くだけでも10歩ぐらいあり、慣れるまでは広すぎると感じるぐらいです。床は大理石なので冷たくなく、気持ちの良い足触り。広々とした床に手足を伸ばして寝転ぶと、ヤシの葉ずれがして、鳥の良い声がします。昼は輝く街が広がり、夜は「街の灯」といった、小さな家々の灯りがともった、穏やかな夜景が眼下に広がっています。

 これから、部屋を快適にするインテリアやDIYを「ライブ連載」していきたいと思います。

 
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ジャカルタで1000ドルぐらいのアパートを探せ!
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