今年も日本映画祭がやって来る! インドネシアで最新の日本映画、オンラインでもあまり見る機会のない作品を映画館で見られるチャンスだ。(写真は全て国際交流基金ジャカルタ日本文化センター提供)
11月6日にジャカルタで、今年の日本映画祭(Japanese Film Festival=JFF、国際交流基金ジャカルタ日本文化センター主催)が開幕する。ジャカルタに続き、バンドン、スラバヤなど9都市を巡り、15作品を上映する。映画館の大スクリーンで、バラエティーに富む日本映画を見られる。
上映作品のうち今年公開された映画は「ショウタイムセブン」「少年と犬」「366日」「花まんま」「サンセット・サンライズ」の5本。開幕作品には、コロナ禍の三陸での人々の交流を描く、宮藤官九郎脚本、菅田将暉と井上真央主演の「サンセット・サンライズ」が選ばれた。
注目作は、第34回日本映画批評家大賞ドキュメンタリー賞受賞の「大きな家」(2024年)。児童養護施設で暮らす子供たちの日常を描き、家とは何か、家族とは何かを問いかける。4年かけて撮影し、制作者の意向によりオンライン配信は行われていない。なかなか見るチャンスのない映画だ。

黒澤明監督「七人の侍」(1954年)の4Kリマスター版(2024年)も登場する。フィルムを1コマずつ確認して汚れを取り除くという膨大な作業により、まるで新作のように鮮明な画像と音響を実現し、大きな話題となった。
NHK朝ドラ「あんぱん」で注目された河合優実が主演する「あんのこと」(2024年)も、児童虐待やコロナ禍といった重いテーマながら話題作だ。
現在はオンライン配信されている日本映画も多いが、国際交流基金ジャカルタ日本文化センターの稲見和己所長は記者会見で「オンラインで見られる日本映画はアニメ作品が多い。日本映画祭で上映される作品は日本のリアルな姿を映し、見るチャンスの少ない作品だ」と述べた。
チケットは1本につき1万5000〜3万ルピア。チケット購入はCGVウェブサイトやアプリから。上映1週間前から販売開始される。
上映作品一覧

開催場所と開催期間


