インドネシア全34州の旅 #52 東ヌサトゥンガラ州⑨ サブ島 扇椰子と共に暮らす島 鍋山 俊雄2022-02-13 スンバ島とティモール島の間の小さな島、サブ島へ。島の特産は、扇椰子の花序液を煮詰めて作る砂糖。建材や生活用品も扇椰子で、人々は扇椰子と共に暮らしています。サブ砂糖を味わい、筏流しの伝統儀式を見学しました。文と写真・鍋山俊雄 サブ島と言ってもピンと来る人はほとんどいないだろう。東ヌサトゥンガラ州... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #51 東ヌサトゥンガラ州⑧ ロテ島 インドネシア最南端へ 鍋山 俊雄2022-01-16 「端っこ好き」の鍋山俊雄さんが今回向かうのは、インドネシア最南端の島。美しい夕日で知られるロテ島の南側にあります。このンダナ島、「記憶に残っている中で、最も美しい海岸の一つ」とのことです。文と写真・鍋山俊雄最南端はどこ? 「サバンからメラウケまで」という言葉にあるように、インド... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #50 東ヌサトゥンガラ州⑦ アロール島 樹皮で作った服、戦いの舞い 鍋山 俊雄2021-12-18 伝統的な絣織り(イカット)や珍しい樹皮製の服、戦闘のような踊り、美しい海でのシュノーケリングやダイビング。コアな旅好きの間ではその名の知られたアロール島への旅。街中の広場にある銅像 東ヌサトゥンガラ州の最も東側に位置するアロール島。ここから東に向かって、東ティモールを越えると、マルク諸島、その... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #49 東ヌサトゥンガラ州⑥フローレス島ララントゥカ マリア像の行進 鍋山 俊雄2021-11-08 鍋山俊雄さんの連載旅行記は、再びフローレス島に戻ります。フローレスはポルトガル語で「花」という意味。ポルトガルの交易拠点として栄え、カトリックの伝統が今も色濃く残っています。東端のララントゥカで、聖週間「セマナ・サンタ」のマリア像の行進を見ました。文と写真・鍋山俊雄聖週間、セマナ・サン... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #48 東ヌサトゥンガラ州⑤ ルンバタ島ラマレラ 生きるための伝統捕鯨の村 鍋山 俊雄2021-10-12 インドネシアにある全34州を訪れた鍋山俊雄さんの連載旅行記。フローレス島はいったんお休みして、この地を舞台にした映画「くじらびと」が日本で公開されたルンバタ島ラマレラへ。アクセスは? 捕鯨の舟に乗る場合の値段はいくらぐらいなのか? 一般の旅行者が訪れることの少ないラマレラを2017年に訪れた貴重な記録です。... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #47 東ヌサトゥンガラ州④ フローレス島エンデ 色の変わる三色湖 鍋山 俊雄2021-09-19 フローレス島の定番観光地として必ず名前の挙がるのがクリムトゥ山(Gunung Kelimutu、標高1639メートル)の三色湖だ。昔の5000ルピア紙幣のデザインにも使われたこの不思議な火口湖は、フローレス島のちょうど真ん中辺りにある。「行きたいとこリスト」には当然入っていたのだが、一番近いエンデの空港から大分内陸... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #46 東ヌサトゥンガラ州③ フローレス島バジャワ 伝統家屋とポーク・ナシゴレン 鍋山 俊雄2021-09-05 インドネシア各地域にはさまざまな様式の伝統家屋があり、それぞれが先祖伝来の文化を表していて興味深い。ただ、近代化が進む中で、建材の安定的調達が難しくなったり天然素材は火事に弱かったりで、文化遺産として残る以外はブロック塀とトタン屋根に切り替わっている地域が年々増えているようだ。一つの島の中に多様な民族の住むフローレ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #45 東ヌサトゥンガラ州② フローレス島ワエレボ 7つのとんがり帽子の村 鍋山 俊雄2021-07-10 ポルトガル語で「花」の意味を持つフローレス島は人口180万強、日本の長野県ぐらいの面積を持ち、インドネシアで10番目の大きさの島だ。オランダに先立ち16世紀に来訪したポルトガルの影響を受けており、宗教も先祖伝来のアニミズムにカトリックが融合した形らしい。この島には8つの先住民族がおり、各民族が固有の言葉を持つ。伝統... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #11 西スラウェシ州 インドネシアの真ん中 鍋山 俊雄2021-06-08 文・写真…鍋山俊雄 ジャカルタの首都機能をどこに移転するか検討されていた際、ユスフ・カラ前副大統領が、ある都市の名前を挙げたことがある。それが、2004年に南スラウェシ州から分離した西スラウェシ州の州都マムジュである。 南スラウェシ出身のカラ前副大統領によれば、マムジュはインドネシア地図上でち... Read More...Travel 2
インドネシア全34州の旅 #10 リアウ諸島州 石群が織りなす造形 鍋山 俊雄2021-06-06 文・写真…鍋山俊雄 インドネシアの西端はサバン、東端はメラウケ。さて、インドネシアの最北端はどこか? 多数の島があるインドネシアならではの論争だが、第1回でご紹介した北スラウェシ州メロングアネのさらに北に位置し、昨年に空港が出来たミアンガス島か、西端アチェ州のサバンのあるウェー島のどちらか、というところか。そ... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #9 バンカ・ブリトゥン州 巨岩のビーチ、「ラスカル・プランギ」の島 鍋山 俊雄2021-06-02文・写真…鍋山俊雄 バスキ・チャハヤ・プルナマ(通称アホック)ジャカルタ特別州元知事の出身地として知られるのが、ブリトゥン島。元々は南スマトラ州の一部だったが、2000年に分離し、バンカ・ブリトゥン州として独立した。バンカ島とブリトゥン島の2つの大きな島が同州の中心だ。 バンカ島、ブリトゥン島... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #8 南東スラウェシ州㊦ インドネシア最大級、ブトン王国の城壁都市 鍋山 俊雄2021-05-31文・写真…鍋山俊雄 前回は南東スラウェシ州ワカトビ諸島の1つ、「芳しい(?)」ワンギワンギ島(Pulau Wangi-Wangi)をご紹介したが、今回はブトン島(Pulau Buton)の「臭う(?)」街、バウバウ(Bau-Bau)をご紹介する。 なぜバウバウに興味を持ったのか? それは、ここ... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #7 南東スラウェシ州㊤ 波の音しか聞こえない、ぜいたくな空間 鍋山 俊雄2021-05-30文・写真…鍋山俊雄 スラウェシ島の中では、マナドがある北スラウェシ州、マカッサルやトラジャがある南スラウェシ州が日本人にはなじみのある州だと思う。 南東スラウェシ州は「K」のような形をしたスラウェシ島の右足に当たる。インドネシアでは政府が重点的に観光開発する10の地域があり、今回ご紹介するワカトビ諸島... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #6 西カリマンタン州 春分の日に赤道へ。影がなくなった! 鍋山 俊雄2021-05-28文・写真…鍋山俊雄 赤道と聞くと、なんとなく暑い所といったイメージだろうか。日常生活で赤道を意識することはないが、インドネシアは赤道直下の国である。世界地図を眺めてみると、赤道が陸地を通る国は多くなく、アジアではインドネシアだけである。 ある時、3月のカレンダーを見ていたら、春分の日がたまたま... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #5 バンテン州 バンテン王国跡へ、列車の旅 鍋山 俊雄2021-05-27 文・写真…鍋山俊雄 バンテン州というと、ジャカルタ在住者にとってはすぐお隣。スカルノハッタ空港に着陸した際のアナウンスにもある通り、スカルノハッタ空港もバンテン州である。このバンテン州にはバドゥイの村や一角サイのいるウジュンクーロン国立公園のように、いくつか興味深い所があるが、もう一つの顔となっているのがバンテン王国... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #4 南カリマンタン州 川の街の水上マーケット 鍋山 俊雄2021-05-26 文・写真…鍋山俊雄 「水上ハウス」とでも言えばよいのか。インドネシアでは川沿いや湖の湖岸線沿い、そして海岸沿いにも家屋を見ることができる。中でも、南カリマンタン州の州都バンジャルマシンは、バリト(Barito)川に面し、マルタプラ(Martapura)川が街中を走る川の街。ここの見所は水上マーケット(... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #3 ブンクル州 スカルノとラフレシア 鍋山 俊雄2021-05-25文・写真…鍋山俊雄 ブンクル州はスマトラ島の南部、ランプンからパダンにかけて、海岸沿いに細長く伸びる州である。私がブンクルに行こうと思ったのは、スマトラ島とボルネオ島を中心に咲く世界最大の花ラフレシアについて調べていた時だ。ブンクルは「ラフレシアの街」と呼ばれ、ラフレシアを見るポイントも街の郊外にある... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #2 アチェ州 インドネシア0キロ地点と津波の跡 鍋山 俊雄2021-05-23文・写真…鍋山俊雄 1999年に私がインドネシアに駐在し始めたばかりのころ、独立運動の続くアチェは、外国人が立ち入るのは難しかった。2004年12月に発生したスマトラ沖地震では津波が押し寄せ、多くの犠牲者を出した。それから10年が経過した2014年、2度目のインドネシア駐在中だった私は、和平が成り、津... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 バックナンバー 鍋山 俊雄2021-05-22#0 空港#1 北スラウェシ州 インドネシアの北の端っこはどこだ?#2 アチェ州 インドネシア0キロ地点と津波の跡#3 ブンクル州 スカルノとラフレシア#4 南カリマンタン州 川の街の水上マーケット#5 バンテン州 バンテン王国跡へ、列車の旅#6... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #1 北スラウェシ州 インドネシアの北の端っこはどこだ? 鍋山 俊雄2021-05-22文・写真…鍋山俊雄 インドネシアでは昔から、端から端までという意味で「サバンからメラウケまで」と言う。インドネシア全体を長方形で囲った時、左上がサバン(アチェ州)、右下がメラウケ(パプア州)になるからだ。では、インドネシアの北端とはどこか? この問いをインドネシア人の友人たちに聞くと、答えは意外にまち... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #44 東ヌサトゥンガラ州①コモド国立公園 コモドドラゴンをなでる?! 鍋山 俊雄2021-05-09 文・写真…鍋山俊雄 2016年10月に開始した本連載「インドネシア全34州の旅」も、残るは最後の34番目となる東ヌサトゥンガラ州だけになった。 ここはジャカルタに住んでいる人にとっては「バリ島のずっと東に点々と続いている島々」ぐらいのイメージだろうか。ほかのインドネシア地域に比べてキリスト教徒やアニミ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #43 マルク州④ バンダ諸島㊦ オランダ進出を支えたサムライたち 鍋山 俊雄2021-04-17 文・写真…鍋山俊雄 バンダ諸島旅行3日目。この日も2日目と同じメンバー(フランス人旅行者2人+ガイド)の4人で、シュノーケリングだ。バンダネイラから今度は東へ、ハッタ島(Pulau Hatta)に向かった。バンダ諸島の地図(現地で購入したポストカード) インドネシア初代副大統領で「スカルノ・ハ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #42 マルク州③ バンダ諸島㊤ 最も美しい要塞とナツメグジュース 鍋山 俊雄2021-03-23 文・写真…鍋山俊雄 「バンダ諸島」とは、インドネシア国内旅行好きにとっては憧れの響きかもしれない。大航海時代に「香料諸島」と呼ばれ、丁字を産したアンボン島からも遠く離れた島々で、美しい海が広がる。当時は世界で唯一のナツメグの生産地だった。「インドネシアで絶対に行っとくべき場所」7選のうちの一つにもさせてもらっ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #41 マルク州② ヤムデナ島 石船とキリスト教布教の痕跡 鍋山 俊雄2021-02-21 文・写真…鍋山俊雄 広いインドネシアはどこを地図の真ん中に置くかで周囲の風景ががらっと変わってくる。マルク州の場合、アンボン島からぐるっと南東方面に向かって半円状に下りていく形で、アラフラ海に島々が点在しており、その南にはすぐ、オーストラリアのダーウィンが位置している。 中でも最もオーストラリアに近い... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #40 マルク州 ①ケイ・クチル島・アンボン島 「アンボン・マニス」と白砂の海岸 鍋山 俊雄2021-01-11 文・写真…鍋山俊雄 マルク州は、ジャカルタからは飛行機で約3時間半。ジャカルタとの時差は2時間あり、日本と同じ時間帯となるインドネシア東部標準時地域。スラウェシの向こう側でパプアの手前にある、美しい海に囲まれた島々の集まりだ。 私が初めてマルク州の名を耳にしたのは1999年、最初のインドネシア赴任の時... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #39 北マルク州 ㊦ 島を一周、要塞巡り 鍋山 俊雄2020-11-15 文・写真…鍋山俊雄 北マルク州の玄関口となる空港のあるテルナテ島の真横にあり、大きさもほぼ同じ、ティドレ島。テルナテの空港に着陸する時に見える、円錐型の山を中心として麓に街が広がる様子もよく似ている。手前がテルナテ島。左端に見えるのがティドレ島 このティドレ島はテルナテ島と隣り合い、そ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #38 北マルク州㊤ 美しい海と戦争の傷跡 鍋山 俊雄2020-11-05 文・写真…鍋山俊雄 Kの形をしたスラウェシ島の北東に、スラウェシの子供のように、小さなKの形をした島々がある。それが今回から2回に分けてご紹介する北マルク州だ。 マルク諸島はジャカルタから遠く離れた東部インドネシアにあり、あまりイメージが湧かないかもしれない。東端のパプア・ニューギニア島とスラ... Read More...Travel 0
インドネシア全34州の旅 #37 北カリマンタン州 石油とアブラヤシの州 鍋山 俊雄2020-10-04 文・写真…鍋山俊雄 カリマンタン島の最後は北カリマンタン州。ここは2012年10月に東カリマンタン州から分かれて34番目の州となった、インドネシアで最も新しい州。 カリマンタン島は、またの名をボルネオ島というが、これは、カリマンタン島北部にあるブルネイ・ダルサラーム王国のブルネイから来ていると... Read More...Travel 1
インドネシア全34州の旅 #36 東カリマンタン州 マハカム川を遡る船旅 鍋山 俊雄2020-08-21文・写真…鍋山俊雄2019年8月、ジョコ・ウィドド大統領は、インドネシアの首都の移転先を東カリマンタン州(北ブナジャム・パスール県とクタイ・カルタヌガラ県にまたがるエリア)にすると発表した。これで一躍、脚光を浴びた東カリマンタン州。人口約370万人。州都は、全長約980キロにも及ぶ同州最大のマハカム川沿いにある、カ... Read More...Travel 3
インドネシア全34州の旅 番外編 鍋山俊雄さん選 インドネシアで絶対に行っとくべき場所 鍋山 俊雄2020-07-19 文・写真…鍋山俊雄 以前、この『+62』のインタビューで、自分のモットーとして旅行は「行ける時に行っとく」と答えた(CROSS PEOPLE「フットワーク軽く。鍋山俊雄さん=弾丸トラベラー」)。駐在という身での限られた時間の中では、行ける時に行っとかないと何が起きるかわからない、という思いで言ったのだが、まさ... Read More...Travel 2