インドネシアでは、携帯・タブレットといった端末の「IMEI登録」が必要となりました。「IMEI登録していない携帯電話はブロックされる」と聞いて、「IMEIって何?」「自分の携帯は登録済み?」「登録ってどうやるの?」と不安になっている方も多いかと思います。未登録端末は2020年9月15日午後10時に自動ブロックされました。9月15日以前にインドネシアのSIMを入れて使っていた端末は、たとえ未登録であってもブロックされることはありません。これから新しく携帯を買う場合や、日本やシンガポールなどの国外から持ち込む場合に、注意が必要です。
①IMEIとは?
IMEIとは「International Mobile Equipment Identity」の略称で、携帯電話やタブレットに付いている、国際的な識別番号です。日本では通常、「端末識別番号」と呼ばれています。
15桁の数字で、メーカーと機種番号、原産国番号、シリアル番号などが組み合わさって出来ています。
②IMEIを調べる方法
電話をかけるためのキーパッドを出して「*#06#」と打つと、「デバイス情報」としてIMEIが表示されます。iPhoneでは「設定→一般→情報→IMEI」でも調べられます。通常、製品の外箱にも記載されています。
③ブロックとは?
通信会社のネットワークに接続できなくなります。電話やSMSだけでなく、インターネットも利用できなくなります。
④インドネシアでのブロック
「ブラックマーケット(BM)」と呼ばれる非正規で売られる端末一掃と税収増を狙ったもので、2020年9月15日午後10時にブロックが実行されました。ただし、それより前にインドネシア国内用SIMを入れて使用していた端末は、たとえ、政府データベースに未登録の非正規品であっても、ブロックされず、引き続き使用できます。
⑤IMEIが登録済みかどうかを確認
インドネシア工業省のウェブサイト
で、自分の携帯のIMEIが登録済みかどうかを確認できます。「Cek IMEI(IMEIをチェックする)」の下の空欄に、②で調べたIMEIを入力します。
登録済みの場合、下記のように、「IMEI terdaftar di database Kemenperin(工業省データベースに登録済み)」というメッセージが出ます。
未登録の場合、「IMEI tidak terdaftar di database Kemenperin(工業省データベースに登録されていません)」というメッセージが出ますが、9月15日以前にインドネシア国内SIMで使用していた携帯であれば、ブロックされることはありません。
インドネシアで新しく携帯を買う場合は注意が必要です。買う前に、製品が正規品であることを確認しましょう。外箱などを見てIMEIを調べ、工業省ウェブサイトにIMEIを入れると、登録済みかどうかがわかります。それからSIMを入れて、きちんと電波が入るかどうかまで確認しましょう。
⑥クレーム対応
「(ブロックにより)使っていた携帯がつながらなくなった」などのクレーム対応窓口は、情報通信省のコールセンターで、番号は「159」です。
⑦IMEI登録のやり方
今後、海外で購入した携帯を持ち込み、インドネシアで使う場合、事前のIMEI登録が必要です。
財務省関税局のウェブサイトに「IMEI 登録書(IMEI Registration Form)」というフォームがあります。
このフォームに記入して「Send」を押して送信します。すると、QRコードと登録番号(Registeration ID)が送られて来ます。インドネシアに入国する際に税関で、このQRコードと登録番号を提示して手続きをします。
ハンドキャリーでの持ち込みは1人につき端末2点までと制限されています。金額が500ドル以上の場合、税金(付加価値税10%と個人所得税7.5%、計17.5%)がかかります。
ただし、海外の携帯を海外のSIMのまま、ローミングなどで使う場合、登録の必要はありません。
また、旅行者などで90日以内の使用であれば、インドネシアの通信会社の店や窓口でインドネシアのSIMを使う登録手続きをすることも可能です。90日という制限はありますが、インドネシアの通信ネットワークに接続できます。
⑧携帯で何か困った時は
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