ジャカルタ特別州で進められている18歳以上のワクチン無料接種。6月11日から外国人も接種対象となったが、その対象は「教育関係者、高齢者、レッドゾーンの住民」と聞き、「関係ないわ」と思っている人も多いだろう。これに該当しない場合でも、ワクチン接種をできる場所はあるのだろうか?
まずは、自分の住んでいる地域が、接種対象に該当する「赤」か「オレンジ」ゾーンに入っていないか、地図で確認してみよう。
中央ジャカルタ(Jakarta Pusat)、東ジャカルタ(Jakarta Timur)、西ジャカルタ(Jakarta Barat)、南ジャカルタ(Jakarta Selatan)、北ジャカルタ(Jakarta Utara)のどれかを選ぶ。上から、赤、オレンジ、黄色に色分けされた地区が、色分けゾーンごとにアルファベット順で並んでいる。
インドネシアで最小行政単位は「Kelurahan(クルラハン、略してKel.)」と言う。さらにその下に「RT(エルテー)」「RW(エルウェー)」という自治会がある。住所は例えば「Kel. Bendungan Hilir, RT006, RW003」というように表記される。アパートの住所では通常、RTやRWは使われないので、自分のKelurahan、RT、RWがわからない場合は、アパートに聞くなどして確認しよう。接種を受ける際にも、このRT、RW番号が必要になることが多いので、事前に調べておくようにしよう。
上記のゾーン分けの地図は毎週更新され、地区名をクリックすると、そのエリアの詳しい場所、色分け、感染者数が表示される。赤かオレンジの地域に該当する場合、ジャカルタの各所で行っている無料接種の対象になる。
該当しない場合は、接種可能な場所を探すしかないのが現状だ。しかし、「ここは外国人もOK」と聞いたので行ったみたが接種を断られた、というケースもある。実際に「接種できた」という人の話を聞いた。
ワクチン接種できる場所、できない場所
※情報は、接種当時のものです。状況は日々変わっていることにご注意ください。(2021年6月24日現在)
外国人の接種可能だったとの情報がある場所
外国人の接種不可だったとの情報のある場所
・RSUD Kemayoran
・Citra Towers Kemayoran
・Gading Pluit Hospital
・Plaza Slipi Jaya
ワクチン接種に必要な物
必須
SKTT (Surat Keterangan Tempat Tinggal)=NIK(Number of Population Identity)や住所などが記載されている住民登録書。インドネシアでのワクチン接種はこのNIK(16桁の番号)で管理されている
必要な場合もある
KITAS
念のため準備
①パスポート
②domisili

ここで接種できました!
かよこさん、タマン・アングレック
接種日:2021年6月22日
場所:タマン・アングレック
予約方法:当日にオンラインで、当日券に当たる「Walk-in」のカテゴリーから申し込み
必要だった物:SKTT、KITAS
所要時間:30分以内
ワクチン:アストラゼネカ
インドネシアのメディアに出ていたジャカルタの無料接種会場リストの中から、「インドネシア人(WNI)以外の場合は……」といった表記のある場所や、書かれている条件が少なく条件の緩そうな場所、インド人が接種を受けた実績があると聞いた場所などを絞り込み、午前7時半の朝イチから4カ所を回ったが、ことごとく断られた。
RSUD Kemayoranでは当日の番号札が取れ、Plaza Slipi Jayaではオンライン上での予約が取れていたが、いざ接種を受けようとすると、「外国人は、先の条件(高齢者、レッドゾーンなど)を満たしていないとダメ」などとと言われて断られた。
友人から、タマン・アングレックで接種した人がいると聞いていたが、ウェブサイトを見ると、当日の予約はいっぱい。昼間にもう一度サイトを見たら、空きがあったので、すぐに予約をして向かった。

予約できると「Registration Confirmed」との表示がスクリーンに出る。それを受付で見せ、そこで、その他の書類も確認された。その後、問診票に記入し、接種会場へ。血圧と熱を測り、医師の説明を聞いた後、ワクチン接種を受けた。その後、経過観察の待機時間があり、SMSを送るための携帯電話番号を確認された。
翌23日朝、SMSで、ワクチン接種証明書のリンクと、次回接種日の日程が送られて来た。次回接種日は9月14日。
非常に広いスペースの上に、システマティックな「流れ作業」。接種を受ける人が100人以上いたが、それでも収容人数の2〜3割程度で、常に流れていた。あちこちで「インドネシア語はできますか?」と聞かれたので、英語でも大丈夫のようだ。Walk-inの予約を取るのにちょっと頑張らないといけない。

M・Nさん、クリニック・シマス・セハット
接種日:2021年6月24日
場所:Klinik Simas Sehat
予約方法:予約必要なし
必要だった物:SKTT
所要時間:30分以内
ワクチン:アストラゼネカ
23日にタマン・アングレックへ行ったが、Walk-inの受付手順が変わっており、オンライン予約ではなく、午前11時から番号を配布するとのこと。24日午前11時より前に再びタマン・アングレックへ行って列に並んだが、「今日のチケットはすでになくなった」と言われた。
そこで、シナルマスの「Klinik Simas Sehat」へ飛び込みで行ったところ、ガラガラで、すぐに接種できた。その場で紙の接種証明書が発行された。ワクチンの種類「アストラゼネカ」も明記されている。2回目の接種の日程は「WAかSMSで連絡する」と言われた。(追記:25日にSMSで連絡があった。次回接種日は9月16日)

岡田健太郎さん、セルフィアム
接種日:2021年6月22日
場所:Sentra Vaksinasi Serviam
予約方法:前日にオンラインで予約
必要だった物:SKTT
所要時間:約1時間
ワクチン:アストラゼネカ

会社でゴトンロヨン・ワクチンに申し込んでいるものの音沙汰がなく、仕事柄、外に出ることが多いため、できるだけ早めのワクチン接種を決めた。
18日、JAKIというジャカルタ特別州のアプリを使って申し込んだら、簡単に週明け21日分の予約が取れた。住所を入力すると、家の近くの複数の保健所(puskesmas)から接種場を自分で選べた。しかし、21日に接種場に行ってみたところ、衛生状態があまり良いとは思えず、持参した書類も足りないと言われたため、接種を受けるのはやめた。
カトリック系の女子校「Serviam」で接種を行っているとの情報を聞き、ウェブサイトで予約した(ウェブサイトによると、Serviamで接種ができるのは6月30日まで)。午後8時ごろに新規割当枠が開くので、このぐらいの時間にアクセスするのがコツ。21日夜にアクセスしたところ、22日午前の枠が開いていたので、すぐに予約した。
当日に行ってみたら、大勢の人が並んでいた。しかし、外国人だったからか、必要書類の問題で40分ほど待たされたものの、列はスキップして中に入れてくれた。問診、血圧測定などをしてから接種を受け、経過観察のために10〜15分ほど待機した。その後、解熱剤を渡された。
重要なのはSKTTに書かれたNIK番号。これがインドネシア人にとってのKTP番号に該当する。予約したワクチン・チケットにこの番号が記載されており、接種会場では、この番号で本人確認を行う。SKTTが記された書類はデータやコピーだけでなく、できれば原本を持って行った方が手続きがスムーズだと思う。
接種証明書はリンクが送られて来た。次回の接種は9月14日。
会場は暑いので、朝早い時間帯に行くと良いかもしれない。水は準備されている。基本はインドネシア語なので、言葉が不安な人は、誰かに一緒に行ってもらうと良いかもしれない。
