クラフトビールで東京へひとっ飛び クマンの「ベンド」

クラフトビールで東京へひとっ飛び クマンの「ベンド」

2021-09-18

 家での仕事に疲れて外出し、クマン・ラヤ通りをぶらついていた夜。壁全部が真っ白に塗られた店「ベンド(Bend)」を見付けた。入ってみると、冷蔵ショーケースの中には、アジア、ヨーロッパ、オーストラリアなど各国のクラフトビールがずらり。その中で「東京」の文字に目が釘付けになった。

「ベンド」のショーケース
「ベンド」のショーケース

 こんな夜に日本で過ごしていたら、居酒屋に直行でしょう。よし、「東京」と書かれたビール3つを試してみましょう。

 東京シリーズは、Far Yeast Brewing株式会社(本社・山梨県小菅村)の「東京ブロンド」「東京ホワイト」「東京アイピーエー」の3つ。

左から東京ブロンド、東京ホワイト、東京アイピーエー
左から東京ブロンド、東京ホワイト、東京アイピーエー

 最初に運ばれて来たのは東京ブロンド。分厚くクリーミーな泡に覆われている。一口飲んだ途端に、ジャカルタにいることを忘れた。大きくて甘い日本の桃を思い起こさせる芳香。味も、まるでデザートを味わっているような甘さだ。こんなに甘いビールは初めて飲んだ。おつまみも何も要らない。これだけで十分!

 次は東京ホワイトだ。フレンチ・ベルジャンのような外見で、焼き鳥やサテに合いそう。苦みが長く舌に残るので、甘辛い物を一緒に食べたくなる。東京ホワイトの香りも東京ブロンドに負けず劣らずで、こちらはブーケや梨系の香り。さわやかだ!

 最後は、挨拶に現れたオーナーのアアロン・グリーザーさんが自ら開けてくれた東京アイピーエー。ああ、これが一番バランスがいい! 香り、甘さ、苦み、スキッとした喉ごしが、同時にやって来る。寿司や焼肉が欲しくなる。

 アアロンさんによると、この東京シリーズのクラフトビールは9月に独占販売を開始したばかり。ベンドでは、バーでクラフトビールを味わうことができるほか、これからはクラフトビールのクラスやワークショップも開いていきたいそうだ。

 これまで飲んだことのないビールを飲んで、舌と脳に刺激を受けた。ビールを飲むだけで、超短い日本旅行ができますよ。

ビールのタップ。アルコール度数などが書かれている
ビールのタップが並ぶ。上にはアルコール度数などが書かれている
クラフトビールを愛する、オーナーのアアロン・グリーザーさん
クラフトビールを愛する、オーナーのアアロンさん

Bend
住所:Jl. Kemang Raya No.31, RT.13/RW.1, Bangka, Kec. Mampang Prpt., Kota Jakarta Selatan, Daerah Khusus Ibukota Jakarta 12720
営業時間:11:00〜20:00
WA : 0811-3770-855
店内で飲む場合には要予約

東京ブロンド(Tokyo Blonde)・東京ホワイト(Tokyo White)14万5000ルピア(持ち帰り11万5000ルピア)
東京アイピーエー(Tokyo IPA)18万ルピア(持ち帰り14万5000ルピア)

犬を連れての入店もOK
犬を連れての入店もOK