文と写真・鍋山俊雄
「インドネシア全34州の旅」の始まりです。
東西約5000キロの広さで大小の島から成る島嶼国インドネシアには、空路、陸路、海路と、さまざまな交通手段があります。一般的に使用する頻度が高いのは飛行機でしょう。
飛行機の窓から新しい土地の風景を眺めながら、旅の始まりである空港に着くと、ワクワクしますね。ここ数年で各地の空港はどんどん改築されています。本編の前に、空港特集です。(2016年現在)
目次
- 1. アチェ州バンダアチェ
- 2. 北スマトラ州メダン
- 3. リアウ諸島州バタム
- 4. リアウ州プカンバル
- 5. 西スマトラ州パダン
- 6. ジャンビ州ジャンビ
- 7. ブンクル州ブンクル
- 8. 南スマトラ州パレンバン
- 9. ランプン州バンダルランプン
- 10. バンカブリトゥン州ブリトゥン
- 11. 西カリマンタン州ポンティアナック
- 12. 北カリマンタン州タラカン
- 13. 東カリマンタン州バリックパパン
- 14. 南カリマンタン州バンジャルマシン
- 15. ジャカルタ
- 16. 中部ジャワ州スマラン
- 17. ジョグジャカルタ
- 18. 東ジャワ州スラバヤ
- 19. 西スラウェシ州マムジュ
- 20. ゴロンタロ州ゴロンタロ
- 21. 中部スラウェシ州ルウク
- 22. 南東スラウェシ州バウバウ
- 23. 南東スラウェシ州ワンギワンギ
- 24. 南スラウェシ州マカッサル
- 25. 北スラウェシ州マナド
- 26. 西ヌサトゥンガラ州ロンボク
- 27. 東ヌサトゥンガラ州ラブアンバジョ
- 28. 東ヌサトゥンガラ州スンバ
- 29. 東ヌサトゥンガラ州アロール
- 30. 東ティモール
- 31. 北マルク州モロタイ
- 32. 北マルク州テルナテ
- 33. マルク州アンボン
- 34. マルク州カイ・クチル
- 35. 西パプア州ソロン
- 36. パプア州ビアク
- 37. パプア州センタニ
- 38. パプア州ワメナ
- 39. パプア州メラウケ
1. アチェ州バンダアチェ
イスラム法に基づく自治権が認められているアチェは、空港もモスク・スタイル。
2. 北スマトラ州メダン
インドネシアで初めて、かつ、唯一の空港鉄道が乗り入れており、片道10万ルピア、約40分で、市内中心部まで行くことができる。快適! 写真は切符売り場。(追記:2017年にジャカルタのスカルノ・ハッタ空港鉄道、2021年にジョグジャカルタ空港鉄道が開通)
3. リアウ諸島州バタム
国内線なのに酒の売店が多い。シンガポールやマレーシア土産も売られている。
4. リアウ州プカンバル
メーター・タクシーが多数、乗り入れており、ジャカルタのような雰囲気。
5. 西スマトラ州パダン
屋根の先端がとがったミナンカバウ建築仕様の空港ビル。
6. ジャンビ州ジャンビ
7. ブンクル州ブンクル
スカルノ初代大統領とファトマワティ夫人が居住していたことから、「ファトマワティ・スカルノ」空港という名前が付いている。
8. 南スマトラ州パレンバン
名所であるアンペラ橋をかたどったデザイン。
9. ランプン州バンダルランプン
10. バンカブリトゥン州ブリトゥン
11. 西カリマンタン州ポンティアナック
伝統的なデザインを感じさせる旧ビルの横に、新しいターミナルビルが接続されている。
12. 北カリマンタン州タラカン
州都はタラカンではなくタンジュンセロール。そこでも空港拡張中。
13. 東カリマンタン州バリックパパン
旧空港は小さいビルだったが、改修を経て、メダン並みの大きな空港ターミナルビルになった。
14. 南カリマンタン州バンジャルマシン
まだ旧式のデザインでブリッジもない。
15. ジャカルタ
ターミナル3が開業した。
16. 中部ジャワ州スマラン
空港近辺は結構、混雑している。
17. ジョグジャカルタ
新空港を建設するようだ。(追記:2020年に新空港がオープン)
18. 東ジャワ州スラバヤ
高速が整備されて快適になった。
19. 西スラウェシ州マムジュ
スラウェシはプロペラ機が中心の小型空港が多く、ターミナルも平屋建ての小ぶりなビルが多い。
20. ゴロンタロ州ゴロンタロ
21. 中部スラウェシ州ルウク
22. 南東スラウェシ州バウバウ
23. 南東スラウェシ州ワンギワンギ
政府が観光地として力を入れており、空港も新設された。ただし、空港の周りは本当に何もない。
24. 南スラウェシ州マカッサル
東インドネシアへのハブ空港。マルク、パプア方面への乗り継ぎ地点になる。
25. 北スラウェシ州マナド
北スラウェシのハブ空港。
26. 西ヌサトゥンガラ州ロンボク
27. 東ヌサトゥンガラ州ラブアンバジョ
コモド国立公園の玄関口。空港の形はコモドドラゴン、中でもコモドドラゴン像がお出迎え。
28. 東ヌサトゥンガラ州スンバ
伝統家屋、石墓、イカットで有名な島。空港ビルも伝統家屋の形。
29. 東ヌサトゥンガラ州アロール
シンプルな空港。入口の向かいにあるのが唯一の空港売店。
30. 東ティモール
番外編。元インドネシア東ティモール州。
31. 北マルク州モロタイ
ここも政府が観光開発に注力している。
32. 北マルク州テルナテ
北マルクの中心となる空港。
33. マルク州アンボン
マルク諸島の玄関口となるアンボン。郊外にあり、街中へ行くまで時間がかかったが、メラプティ橋が開通し、大幅に時間が短縮された。
34. マルク州カイ・クチル
マルクから1時間半。白砂の海岸が有名。
35. 西パプア州ソロン
ダイビング・パラダイスであるラジャアンパットの入口。
36. パプア州ビアク
日本軍の戦跡が残る。
37. パプア州センタニ
パプア州各地へのハブ空港。
38. パプア州ワメナ
インドネシア国内で最も簡素と思われる空港。
39. パプア州メラウケ
インドネシア東端の空港。パプアニューギニアとの国境の街ソタに、アチェ州サバンと対をなす東端の石碑がある。
鍋山俊雄(なべやま・としお)
インドネシアには2度駐在し、在住期間は計10年になる。仕事でジャワ、カリマンタン、スマトラへの出張が多いことに加えて、「週末弾丸トラベラー」としてインドネシア各地を放浪し、全34州を訪問した。