今年の6月に本帰国して、日本に置きっぱなしだった夏物を引っ張り出していた。
たまたま青と白のギンガムチェックのチュニックが出てきて、
あらま、これ、賀集さんとお揃いみたい!
コロナが終息したら、ペンギンマーケットへ着て行って、『W賀集!』とか言ったらウケるかな?ってぼんやり思っていたその翌日、訃報を聞いた。
もうね、悲しいとかより先に、なんで?なんで?なんで?がずーっと頭の中を回ってて、そのまま時間が過ぎて、今でもまだ、信じられない。
ペンギンマーケットを始める時に、真っ先に賀集さんに参加をお願いした。
“やろうやろう!”即答。
クリスマスのイベントでも、しらっと一番に仮装してるし、イベントが終わると、いつも『じゃ、ビンタンビール箱買いしなきゃいけないので!』と言いながら、チレボンへピューッと去っていく。
は、早い!
ペンギンマーケットで会うたびに、
『トモコさんのイラストでペンギンのキーホルダー作ってみたよ!』
『ジョコウィさんのミニクッション作ったよ!』って、なぜか私の新作を作って来て、プレゼントしてくれるのかと思いきや、自分のブースで売っとるやないかい!
でも、まあいっか、賀集さんだし。
何度も、コラボしようって話してたのに私がモタモタしてるから、賀集さんは待ちきれずに、ピューッと追い抜いて作っちゃってたんだよね。
判断も仕事もアイデア出すのも早くて、いつも感動と刺激をもらってたのは私の方。
おおらかで、なんだかクッションみたいにフワンフワンしてるようで、エネルギッシュな、根っからの職人。
天国へはそんなに早く行かなくても良かったんじゃないかなあ?
まだまだ、一緒にやることたくさん残っているのに。。。
“またペンギンマーケットで会えますよね?ブース開けておきますよ。だから、ピューっと戻って来て下さい。
そして、ちゃんと顔見て、ありがとうって言わせて下さい。
賀集さーん!”
ペンギンマーケット主催、イラストレーター/本多トモコ