インドネシアの注目ブランドをセレクト ルミネの「アシュタ」ポップアップ

インドネシアの注目ブランドをセレクト ルミネの「アシュタ」ポップアップ

2022-12-14

 いま注目のインドネシアと日本のデザイナーズ・ブランドを「ミックス&マッチ」させた、ルミネ(本社・東京都渋谷区)のポップアップ・ストアが12月13日、ジャカルタ・SCBDの「アシュタ」1階にオープンした。2023年2月28日までの期間限定。

 扱っているブランド数は48、うち28がインドネシアのブランドだ。ルミネのプラザ・インドネシア店では、日本のブランドとローカル・ブランドの比率が6:4ぐらいだが、ポップアップ・ストアでは2:8と、ローカル・ブランドを大きく増やした。ルミネ担当者やインドネシアのキュレーターの目で選んだ「アップカミング」なインドネシア・デザイナーの服、バッグ、アクセサリーなどが並ぶ。

The Story Ofのワンピース(左)
左手前が「The Story Of」のワンピース

 セレクターの一人であるルミネ営業本部グローバル戦略部・戦略企画統括の見田朋代さんのお薦めブランドは「The Story Of」。ワンピース中心の甘めなテイストで、素材感も良い。「プラザ・インドネシア店ではエッジの効いたモードな服が売れ筋だったが、こちらをトライアルで展開したところ、大変好評だった。フェミニンな『モダン・ボヘミアン』テイストで、バカンスにも良さそう」と見田さん。

 ほかのお薦めは、ジャカルタ発の「alex[a]lexa」。ポップなデザインで、価格は抑えめだ。このほかにも、シンプルな「Kokuu Tokyo」や「Oline Workrobe」など多数のブランドが店内でミックスされている。バリ在住の日本人アーティスト、高屋かのこさん作のふわふわバッグやクッションもある。

Lagimusimのエコバッグ
インドネシア人に大人気の「Lagimusim」のエコバッグ(28万5000ルピア)

 日本のブランドで目を引くのは、カラフルなナイロン生地を使った超軽量エコバッグ。2色遣いのリバーシブルで、上を結んだ形になっている。インドネシアにはない素材や形が受け、11月にプラザ・スナヤンで開催された「Brightspot Market 2022」では、最初の2日間で完売した。

 このエコバッグのブランド名は「Lagimusim」で、なんとインドネシア語。ブランドの創業者がバリ島に旅行した際、運転手さんと果物について会話するうち、「Lagi musim(今、季節=旬=です)」という言葉を聞き、その響きが気に入ってブランド名にしたそうだ。

Lagimusimのエコバッグ
インドネシア語のブランド名

 インドネシアの代理店の横堀良男さんは「この10年で、インドネシアのファッション業界は大きく成長した。ジャカルタ、バンドン、バリ発のデザイナーやブランドが増え、日本のファッション業界の最盛期である1990年代のように賑やかになってきている。これからは、インドネシアから東京へ進出するブランドやデザイナーも増えてくるだろう」と語る。

 ちなみに、世界の今のファッション・トレンドは「Y2K」。2000年ごろのトレンドがリバイバルしており、カラフルな色使い、丈の短いトップスなどの派手めなスタイルが特徴だ。インドネシアのトレンドもそれに追随しており、コロナ禍の反動なのか、以前よりも派手になっているという。インドネシアの今のファッションをのぞけるポップアップだ。

ルミネのポップアップ・ストア

「ルミネ」ポップアップ・ストア
ASHTA District 8, SCBD Lot 28, Jl. Jend. Sudirman Kav. 52-53
10:00〜22:00