東ジャワ・クディリで、はやっているもの……それは、「アルファベットケーキ」! アルファベットの文字の形をしたスポンジケーキで、ケーキを贈る相手の頭文字を使うのが一般的だ。初めて、その写真を見た時、「これは日本にはないな」と、うなったものだ。

アルファベットケーキ


 作っているのは、クディリにある「パティスリーアフマドアリス宇田川」。日本で修行したケーキ職人アリスさんと妻の宇田川朋美さんが開いた店だ。


 アルファベット26文字のうち、「これまでに、A、B、E、F、H、I、L、M、N、R、S、T、Vを作りました」(宇田川さん)。アルファベットの半分は、すでに作ったことになる。


 アルファベットケーキを作り始めたきっかけは、2019年初めの、ある銀行マンのオーダー。恋人の誕生日ケーキにプレゼントしたいと、自分の頭文字と恋人の頭文字の入ったケーキを頼んできた。「文字には花も添えてください」というロマンチックなオーダーだった。こうして作り始めたアルファベットケーキがインスタグラムなどで広がり始め、2020年5月ごろからオーダーが急増。人気になった。

アルファベットケーキ
アルファベットケーキ、最初のオーダー


 子供の誕生日ケーキ用がほとんどで、ほかには、夫が妻に贈るケースも多い。見た目の面白さや、ケーキをもらう人の頭文字という「スペシャル感」がウケているのだろう。

アルファベットケーキ
アルファベットのほかに数字のケーキもある。子供の2歳の誕生日ケーキ


 難しいのは、その作り方だ。小さいケーキを焼いて文字の形につないでいるのかと思ったら、通常の四角いスポンジケーキを「文字の形に切り出す」という方法だそうだ。

 四角いスポンジケーキの上に、文字の形に切り抜いた紙を載せ、その紙の「型」に合わせてケーキを切る。直線の「L」などは比較的簡単だが、複雑な文字は難しい。文字に曲線が入っている場合は、線がギザギザにならないように瓶の蓋などを使ってカーブを出す。


 アリスさんによると、薄いスポンジケーキ3枚を焼いて重ねているので、3枚を同じ形に切るのもまた難しいそうだ。


 四角く焼き上がったスポンジケーキをわざわざ文字の形に切り出してしまう(切れ端は商品にはせず、家庭内で消費)という、ある意味、非常にぜいたくなケーキ。作る技術が要るからか、まだジャカルタにも上陸していないようだ。これから、はやるかも?!

アルファベットケーキ
あなたのアルファベットケーキは?(写真は全て宇田川さん提供)

 
Pâtisserie Achmad Aris Udagawa(パティスリーアフマドアリス宇田川)
Jl. Panglima Sudirman No.37 Kediri
Tel:(0354)688-689
Hp/WA:0813-3353-8400、0813-3330-0957(日本語)
FB:www.achmadarisudagawa.com
IG:achmadarisudagawa

アルファベットケーキは、縦横各25センチの箱入りの大きさで35万ルピア。生クリームかチョコクリームのどちらかを選べる。飾りはフルーツが基本で、マカロンは追加料金。

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