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dscf5429材料
小豆   300g
砂糖   300g
塩   ひとつまみ
餅   適当に

 

 

 小豆を洗って、数時間、水に浸します。そのまま火にかけて、沸騰したら、ざるに空け、新しい水を豆の5センチ上ぐらいまで入れます。後は小さな火で、ホトホトホトホト煮るだけです。水が少なくなったら足してあげて、小豆がすっかり軟らかくなるまで、ただホトホトホトホト煮続けます。豆にもよりましょうが、大体2時間から3時間ぐらい、お鍋から気持ちを離してはいけません。

 豆がすっかり軟らかくなったら、砂糖を分量の半分ほど入れて、10分後に、残り半分の砂糖とひとつまみの塩を入れます。砂糖は自然に溶けるまで待ちます。かき混ぜてはいけません。

 味を確かめ、これで良し……と納得したら、お餅をこんがりと焼き、お椀に入れて、出来たばかりのおぜんざいを注ぎ入れます。

 う~む、焼餅のいい香り。心を込めた分、完成したお料理の味がその労を返してくれます。さあさあ、みんな、「ごはんですよ~」。

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梅村明代(うめむら・あきよ)
1942年、山口県下関市生まれ。インドネシア在住30年を超える。現在の住まいはデポックにある、良く手入れされた庭と畑付きの一軒家。

 

 

梅村さんのおぜんざい
 「お昼ごはんを食べにおいで。ぜんざいにするから」と言われ、「ぜんざいは『ごはん』じゃないのでは?」と思いつつ、梅村さん宅へ。「ご飯」の定位置にどーんと置かれたぜんざい、これは「ごはん」だ……。

 本当のぜんざいとは何か、ほとんど忘れかけていたことに気が付いた。自分で時々作る、出来合いのあんをお湯に溶かしたぜんざいとはまるで別物だ。炊きたての小豆がたっぷりで、液体ではなく、ほとんど固形。上に載せたお餅が沈まないほどだ。上品な甘さの軟らかい豆がさらさらさらと喉を通っていく。

 「料理は芸術」と梅村さん。おっしゃる通り。「梅村さんのごはんですよ」は、簡単だが奥深い和食の連載です。

 

第2回 ひじきの煮物とラフランスの赤ワイン煮