バティックのワンピース、そしてバティックに合う上着を「ティガブラス(13)」にオーダーしてみました。
シンプル、ナチュラル。インドネシアではなかなか見つからない服を実現しているのが「13(tiga belas)」。

「13」は宮下仁美さん、夫のベニ・エカ・プトラさん、ベテラン・テイラーのマエテさんの3人のユニット。代表はベニさん。「13」は「ひと・み」という意味だ。
リネンのシャツやワンピース、チュニック。どれもシンプルに裁ち落としただけの形に見えて、計算し尽くされたデザイン。身にまとうと、服がまったく邪魔にならない着心地の良さと、平面から立体に立ち上がったフォルムの格好良さにびっくりする。

仁美さんがデザインし、マエテさんが縫製する。仁美さんは細かくデザインを指定して、最初の時には3〜4時間、打ち合わせをする。出来上がってから「ここをもうちょっとこう」という具合に改良を加える。
服は元々、気に入った既製品がなかったので、仁美さんが自分用に作ったものだ。「自分が『作りたい』と思う物を形に出来るのはすごく楽しい!」と仁美さん。「売ってほしい」と言う人がいたため、受注を始めた。




仁美さんとベニさんの出会いは、日本の「リーバイス」ショップだった。ベニさんは2003年から研修生として神奈川県の自動車工場で働いており、仁美さんは「リーバイス」ショップの店員をしていた。インドネシア人はリーバイスが大好きで、しょっちゅう、皆でお土産を買いにやって来る。そこで顔を合わせるようになり、だんだん親しくなった。2006年に結婚。2011年に息子のアリ君と3人でインドネシアへやって来た。
「13」のスタートは、米袋をリサイクルしたバッグ。ロゴや文字が印刷されたデザインを活かし、ざっくり切ってラフなバッグにした。平織りのビニールの持ち手が、使っていると黒くなってしまうため、かわいい布の端切れを付けて、持った時の当たりもソフトにした。エコバッグの延長線上の買い物袋で、水で丸洗いできる。はげたプリントやシワなど、「ボロさが好き」と仁美さん。
続いて、端切れのラリーキルトや刺し子のバッグを作り始め、人気を呼ぶ。布はパサール・スネンなどの古着屋で集めるのが基本で、「ここは端切れ御殿」と言う通り、トランクの中にはぎっしり、色とりどりの古い布が詰まっている。
「新しい物を買うのはもったいなくて、あまり好きじゃない。流行にどんどん流されてどんどん廃れていく、というのが嫌いなんです。物は直して直して、使っていくものだと思っているから。古い布を、キルトや刺し子をして最後まで使う。ゴミになってしまう物が、一手間を加えることによって、もう一度、誰かの元へ戻って行くことができる。なるべく古い物を使う、そして同じ物は作らない」
仁美さんの言葉から、布や物への強い愛情が伝わってくる。
服は例外的に、新しい布も使う。バティックで仕立てたらどうなるか。持ち込みのバティックで、ワンピースの仕立てをお願いしてみた(現在、布の持ち込みは受け付けていない)。
バティックを布のまま腰に巻く時、難しいのは上着だ。クバヤだと一気にトラディショナルになってしまう。バティックに合う、モダンでシンプルな上着はなかなか見つからない。そこで、「バティックに合わせる上着」も一緒にオーダーしてみた。





