特集の関係で2カ月お休みをいただいたこのコーナー、お休み前には、アクアのボトルに採用されたいろんな流行語を紹介しましたが、覚えてますか? 以前に紹介したもの以外にも、まだまだ面白いのがありますので、どんどん紹介していきますね。

 

jombi【ジョンビ】

 まずは、簡単なものから片付けていきましょうか。ゾンビと掛け合わせた言葉遊びで、Jomblo Bingungの略です。

 jombloは、このコーナーの読者なら、知っているどころか普通に使いこなしている単語だと思います。カノジョ、カレシのいない独身男女の意味で、日常的に使われる表現です。bingungは迷うという意味ですが、恋に破れて何をしていいかわからず放心状態になっているというニュアンスです。

 では、アクアの例文から見てみましょう。”Inget mantan lupa jalan pulang, kamu JOMBI.”「元カノのことを思い出していたら帰り道がわからなくなっちゃって、放心状態だね」ってことですね。

 ”Nungguin blind date sampe 2 jam, berasa jadi jombi aku di cafe sendirian gini.”なんて例文は、英語交じりでちょっと格好いいかも。「知り合いを紹介してくれると言うので2時間も待たされて、1人で喫茶店にいて不審者になった気分です」。ここに使われている「blind date」は、気軽なお見合いみたいなものかな? 友達などの紹介で初めて会うデートです。インドネシア語にも”kencan buta”「見えないデート」といった表現があるんですが、めったに使われず、特に若者は英語がお好きなようです。

 ”Jangan keliatan kayak jombi kalo depan cewek. Bisa ilfeel duluan sebelum kenal.”「女の子の前ではボーッとしてちゃだめだよ。知り合う前に、やる気なくされちゃいますよ」。ilfilは(H)ilang feelingの略で、気分が萎えてその気にはならない状態を示す、これもよく使われる表現です。僕の場合はボーッとすることはないんだけど、ワクワクしすぎちゃって敬遠されちゃうケースが多いみたいです(涙)。

 ● jomblo 独身、恋人がいない

 ● bingung 当惑する

 ● mantan 元、元カノ、元カレ

 ● nungguin 待つ、待ち受ける

 ● keliatan (=kelihatan)見える

 ● cewek 女の子

 ● ilfeel やる気をなくす

 

 ● duluan 先に

 

KZL【クズル】

 ボトルに大文字で3文字だけ、大きく書かれていると目立ちますよね。そういう意味では今回の#AdaAQUAキャンペーンにはぴったりの単語かもしれません。これはkesel(正しくはkesal疲れる)という単語で、母音を省略してksl、さらにs→zの変化が加わり、KZLとなってます。kesal(クサル)をkesel(クスル)と発音するのはジャカルタ弁の特徴で、「最後の母音が『a(ア)』の時には『e(曖昧母音のウ)』に変化する」という性質があります。書くのはKZLで、発音はKEZELですね。

 アクアには”Incar rendang yang digigit lengkuas, kamu KZL.”「ルンダン(肉)を食べようとしてショウガだったら……がっかりだよね」という例文が載っています。確かに外見だけじゃわかりづらいですよね。lengkuasはjaheと同じショウガの種類で、英語はガランガルです。

 ”Emak-emak bawa motor sen ke kiri, beloknya ke kanan kan KZL!”「バイクで左折のウインカー出しといて右折だって、がっかりだわ!」なんて、インドネシアでは珍しくも何ともないですよね。senは英語のsignです。英語の音をそのままローマ字書きしてインドネシア語に取り込むのは、日本語のカタカナを使った外来語のイメージにちょっと似ているでしょうか。emak-emakはibu-ibuの汚い言い方です。

 ”Paling KZL kalo di angkot ada yang ngerokok. Bau!”「アンコットに乗ってて一番がっくりくるのって、たばこ吸うやつがいることだよね。臭いんだ!」。インドネシアでも大分、たばこに対して厳しくなってきましたが、まだ、こういうことがあるんですね。

 ”KZL BAT GUA! Lagi enak2 tidur tau-tau dapet telefon salah sambung.”「もうアッタマに来た! 気持ち良く寝てたら、突然の間違い電話だもんなあ」。BATはbangetで、最近の若者は楽をして、こう発音したりするそうです。さっき説明した、語尾のaがeになるのもそうですが、言語というのは、楽して発音できる方向へ変化していくものなんですね。

 ● incar 狙う

 ● emak-emak ばばぁ

 ● sen サイン

 ● bat (=banget) ひどく

 ● gua (=gue) 私

 

gagah【ガガ】

 こちらは辞書にも載っている基本単語で、ちょっと勉強した人なら知っていると思います。がっしりした、強健な、という意味で、普通に使われています。これを「#AdaAQUA」のキャンペーンでは、galau gundahの略で使っています。GAlau GundAHということですね。galauはこのコーナーでも以前に紹介しましたが、とても混乱している状態を表します。gundah不安で落ち着きのない様子です。2つの単語を組み合わせることによって、不安で錯乱している様子が目に浮かびますね。

 アクアの例文は”Lagi stalking kepencet ‘like’, kamu GAGAH.”「ストーカーしていたら『いいね』押されて何が何だかわからなくなっちゃった」。これは、自分がこっそりフェイスブックを見ていた相手から「いいね」が押されたことにより、ストーキング行為がバレてるかも、との不安からパニックになっちゃった、ということですね。奥さんの元カレなどの行動を旦那がこっそりチェックするのはインドネシア人あるあるですよ。日本で以前に流行したミクシーには足跡という機能があったけど、フェイスブックだとバレないですもんね。

 ”Baru putus, mantan udah jadian sama cowok baru. Gimana aku gak gagah.”「別れたばかりで、元カノはもう新しいカレシと出来ちゃった。平常心じゃいられないよ」。”Besok aku daftarin kamu blind date ya. Biar kamu ga gagah lagi.”「明日、友達を紹介するからさ。心穏やかでいられるようにね」。僕もこんな優しい友達が欲しいものです。

 ● kepencet 押される

 ● putus 別れる

 ● gak (=nggak) tidak 

 ● daftarin リストに入れる

 

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#1 コミュニケーション力とは。

#2 人工知能と経営。

#3 女性の能力。