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文・知る花

+62が主宰し、ツイッターでの募集・投票により勝手に決めた「2020年インドネシア流行語大賞」は、「Di Rumah Aja」に決まりました! 最終決戦の投票数は187票、「Di Rumah Aja」が43%、「PSBB」39%、「WFH」と「Indonesia? Terserah!」がそれぞれ9%でした。

大賞「Di Rumah Aja」

 「Di Rumah Aja」は「家にいよう」というインドネシア語です。ジョコ・ウィドド大統領が3月に「今は家で仕事をし、家で勉強し、家で礼拝をする時です(Saatnya kita kerja dari rumah, belajar dari rumah, ibadah di rumah)」と言ったのをはじめとして、標語のように使われました。「#DiRumahAja」というハッシュタグも出来ました。

 「マナド語ではdi rumah joです」

ぱっけいオンライン日本語教師さん

 「歌で覚えちゃいました。実態はともかく、言葉だけは定着しそう」

sinar bulanさん

 最終投票で圧倒的に票を集めたその理由はやはり、「この1年、非常によく耳にした」ということがあると思います。

 「政府だけではなく、民間(キャンペーンなど)でも広く使われた言葉だと思います」

jakameshiさん

  「自分の名前 di rumah aja」、「ダイエット #DiRumahAja」、「運動 #DiRumahAja」というように、何でもかんでも「Di Rumah Aja」を付けるのが流行しました。

 「歌で覚えた」と言う人もいますね。

 ミュージシャンのエカ・グスティワナ(Eka Gustiwana)が作った歌では、インドネシア各地の人が、その土地の言葉で「Di Rumah Aja」と歌っています。インドネシアの多様性も同時に知ることができて、楽しい歌です。

 この歌の影響もあってか、「Di Rumah Aja」という言葉は、ちょっとポップで楽しい雰囲気があります。ただ仕方なく家に閉じ込められているのではなく、「家にいながらにして、何かを生み出そう」という、インドネシア人のポジティブさ、前向きさ、エネルギーが感じられる言葉ではないでしょうか。

次点「PSBB」

 「Di Rumah Aja」とは逆に、コロナ禍の負の影響が全面に出ているのが、次点となった「PSBB」でしょう。「Pembatasan Sosial Berskala Besar(大規模社会規制)」の略語です。これが始まった時は「PSBB」が覚えられず、「PSSB? プンバタサン……あれ、何だっけ?」などと言っており、この言葉を覚えられないまま終わるのではないかと思っていましたが、それは杞憂(?)に終わりました。寝ても覚めてもPSBB

 特に、感染者数の多いジャカルタでの居残り組にとっては、「PSBBに始まってPSBBに終わる」と言うぐらい、PSBB一色の一年となりました。

「2週間毎に何回延長したんだか。日本に一時帰国した人はあまりわからないかもしれないけど、4-5-6-7月と肉体的にも精神的にもかなり辛い経験でした」

Daveさん

 ジャカルタでPSBBが始まったのは4月10日。3月末ごろから日本への帰国者が続出し、ごっそり在留邦人の数が減りました。「帰国するか、インドネシアにとどまるか」という決断を、それぞれが迫られた時だったと思います。そして残留を決めた中で、いよいよ来たPSBB。「ミニ・ロックダウン」として、そのさまざまな影響が恐れられました。仕事はWFH(Work From Home)に切り替わり、レストランでの飲食は禁止となり、ジャカルタ州外に出るのも許可証が要るようになり、日本からの郵便サービスも止まりました。その後の軌跡を振り返ってみましょう。

■ジャカルタのPSBB

  • 4月10日 PSBB開始
  • 4月24日 延長
  • 5月23日 延長
  • 6月5日 PSBB Masa Transisi Phase1(PSBB移行期間フェーズ1)開始
  • 8月14日 延長
  • 8月28日 延長
  • 9月14日 PSBB 2開始
  • 9月28日 延長
  • 10月12日 PSBB Masa Transisi(PSBB移行期間)開始
  • 10月26日 延長
  • 11月9日 延長
  • 11月23日 延長
  • 12月7日 延長
  • 12月21日 延長(2021年1月3日まで)

 4月に始まった、長くて苦しいPSBBが終わり、6月5日に「移行期間フェーズ1」となった時、明るい日が差したようでした。しかし、その後が順調に行きませんでした。フェーズ1からフェーズ2へ進むどころか、9月14日に、まさかの「PSBB 2」開始。「プレステか」という声も上がりました。

 10月12日に再び「移行期間」となったものの、その後もずるずると延長が続いており、ジャカルタの感染状況を見ると、PSBBの終わる理由が見えない、PSBBの出口が見えないというのが正直な所です。次の延長では、もういっそのこと、「PSBB 2021」という名前はどうでしょうか。心機一転、PSBBの名前を変えてもいいですね。

 そのほかにノミネートされた言葉を下記にまとめました。当然と言えば当然ですが、ほぼコロナ一色です。どっと入って来た新しい言葉が、インドネシア語の言葉や略語として定着しているのには驚かされます(WFHはなぜか英語のままですが)。

 一方、お隣のマレーシアでは、「Sushi King ホッケ定食」が3位、「ファミマのチーズプディン」がノミネートされるなど、さすが、感染を抑えている国だからか、平和な様子がうらやましいです(Kura-kura.netさん主宰の「マレーシア流行語大賞」)。

 来年の流行語には「vaksin(ワクチン)」が来るでしょうか。「Sudah makan?(もうご飯食べた?)」のインドネシアの定番の挨拶が「Sudah vaksin?(もうワクチン打った?)」になったりして……。

 「Merah Putih atau Sinovac?(インドネシア国産? それとも中国産?」

ノミネート新語・流行語

新語読み何の略?意味コメント
WFHウェーエフハーWork From Home在宅ワーク「もう3ヶ月WFH継続中…」
(R.O-BB@ジャカルタさん)
Zoomズームオンライン会議ツール
Webinarウェビナーウェブ・セミナー
AFKアーエフカーAway From Keyboard離席中
secara daringスチャラ・ダリンオンライン
Protokol Kesehatanプロトコル・クセハタン感染防止規則「未だに上手い和訳が見つかりませんw」(じゃっくマンさん)
Di Rumah Ajaディ・ルマ・アジャ家にいよう
3MティガエムMemakai Masker, Menjaga Jarak Aman, dan Mencuci Tanganマスクを着けよう、ソーシャルディスタンスを守ろう、手を洗おう
Ayo pakai masker!(Pakai Masker)アヨ・パカイ・マスカル!マスクを着けよう「Telkomselの携帯の左上にもずっと出てました」(Orang Kelapa Gadingさん)
jaga jarakジャガ・ジャラックソーシャル・ディスタンス
Optimisオプティミス楽観的「インドネシアのTVでよく聞いたなーと思ったので、、、」(Anさん)
New Normalニュー・ノルマル新しい生活様式
AKBアーカーベーAdaptasi Kebiasaan Baru新しい生活様式「リドワンさんセンターの写真のインパクトが強すぎて忘れようにも忘れられませんでした!(笑)」(バケツさん)
PSBBペーエスベーベーPembatasan Sosial Berskala Besar大規模社会規制「PSBB。これに尽きる」「PSBB1, PSBB2,
coming up PSBB3(Daveさん)「耳にタコができるほど延長の延長ですよね」(Master.MASA in Jakartaさん)「まあPSBBが大賞だわな」(びーとさん)
pulang kampung bukan mudikプーラン・カンプン・ブカン・ムディック故郷に帰るのは帰省ではありません
Indonesia? Terserah!インドネシア?トゥルスラ!Indonesia? Terserah! Suka-suka kalian saja….インドネシア?勝手にして!お好きなようにどうぞ「個人的に#TerserahIndonesia」(tiznow2010さん)
「Indonesia terserahに一票入れたいです!流行語としてもですが、現況の市民の気持ちを指す適切な語かと」(どまぐれもんさん)
Pandemiパンデミパンデミック「多くの演説でパンデミックが早く終わりますようにという言葉を耳にしました」(岸美咲さん)
Positif/Negatifポシティフ/ネガティフ陽性/陰性「新語ではないけど、全く逆のニュアンスになってしまったPositive/Negativeとか。Zoomの画面ごしで ”Semoga cepat Nagative yaa” って言ってるって、すごい2020らしい姿だなあって思ったのです。Semoga cepat negatif yaa……去年聞いたらなんのこっちゃですよねw(西宮奈央さん)
Rapid test / Rabbit Testラピッド・テスト/ラビット・テスト迅速検査「私のまわりで迅速検査をrabbit testという人が数人いるのですが、それはダメでしょうか(笑)」(せいやさん)
IsomanイソマンIsolasi Mandiri自主隔離「なんじゃそれ?な怪しい響きが(笑)」(babysyntheさん)
tarik sis ! semongkoタリック・シス! スモンコ!ほら姉さん、スモンコ(頑張れ)!「子供たちの間でもやたら流行ってたので…。頑張れの略称というのとスイカと、ダブルミーニングなんでしょうね。tiktokなんかではスイカの絵文字が付いたハッシュタグもあるので、そうした説明があればより分かりやすいかもしれません。何故スイカでノリノリになるのかわかりませんが、とにかく語呂がいいフレーズという印象です」(遮光器型おくいさん)
santuyサントゥイのんびりする「今年になってみんなやたら使ってた印象なんですが私の周りだけ? 誰が言い出したんでしょうね…。広まったのは『santuy malam』みたいなテレビ番組がキッカケかもしれないですね
(betydligさん)

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