Life

インドネシア映画倶楽部 第12回「ベバス(自由/BEBAS)」 
90年代のノスタルジーと変わらぬ友情

文・横山裕一   リリ・リザ監督の最新作は、韓国のヒット映画「サニー(SUNNY)」(2011年公開)のリメイク・インドネシア版。トップ俳優、人気歌手らの豪華出演陣で、原作同様、90年代の懐かしいヒットソングをバックに、1995年の高校時代と現代をシンクロさせた、変わらぬ友情を描く。 幸せな... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第11回 「6.9秒 (6,9 DETIK)」 
母への想いと自己との闘い

文・横山裕一   まだ記憶に新しい、2018年8月にインドネシアで開催されたアジア大会。このうち南スマトラ州パレンバン会場であるヒロインが誕生した。翌日の新聞には「スパイダーウーマン!」のタイトルとともに、ロープに吊るされながら両手を組んで勝利の喜びを祈る姿の写真が大きく紹介された。 アリエ... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第10回 「バリ ビート・オブ・パラダイス(BALI BEATS OF PARADISE)」 
バリガムランとアメリカファンクのコラボレーション

文・横山裕一   アメリカのグラミー賞受賞歌手、ジュディス・ヒルのミュージックビデオ制作のため、約40年間アメリカでバリ・ガムランの普及活動をしてきたバリ人・ニョマン・ウェンテン氏(73)がコラボする過程を描いた音楽ドキュメンタリー映画。監督は東ジャワ州出身でハリウッドで活動するリフィ監督。... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第9回 「追跡(PERBURUAN)」 
日イ歴史の再認識

文・横山裕一   インドネシア独立宣言74周年にあわせて公開された、巨匠プラムディア・アナンタ・トゥール原作の映画「人間の大地」と「追跡」。このうち「追跡」が予想外にも1週間足らずのうちに公開終了となってしまった。しかし、「追跡」は日本人であれば是非知っておいてほしい、そして今後何かの機会があれば是... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第8回 「人間の大地(BUMI MANUSIA)」

文・横山裕一   ついにインドネシアを代表する作家、プラムディア・アナンタ・トゥールの名作が映画化・公開された。原作は1980から90年代、当時のスハルト政府により発禁処分されていた不遇の作品だ。植民地時代の支配する者とされる者、そこに生じる不条理から、自分とは、自分たちの民族とは、そして人間とは何... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第6回 「メイの27ステップ (27 STEPS OF MAY)」

文・横山裕一   「目は口ほどにものを言う」ということわざがあるが、いい演技、凄みのある演技とはこれほどまでにセリフがなくとも伝わってくるものなのかと強く思わせる、静かな中に迫力を感じる見応えある作品だ。かつて性的暴行を受け、心に深い傷を負った少女が立ち直ろうとする姿と家族の苦しみを描いた「メイの2... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第5回 「我が素晴らしき肉体の記憶 (KUCUMBU TUBUH INDAHKU)」

文・横山裕一   ガリン・ヌグロホ監督といえば、ストリートチルドレンの儚い運命を描いた作品「枕の上の葉(DAUN DI ATAS BANTAL/1998年)」で有名な名監督である。常にインドネシアの社会・歴史で重要な問題をテーマに作品を作り続けているが、19作目の今回は果敢にもLGBT(レズ、ゲイ、... Read More...

【インドネシア丸かじり】大統領府で昼食を

 豪華なシャンデリアが吊り下げられた白亜の建物、正面に輝くガルーダの国章。「イスタナ」(宮殿)と呼ばれる大統領官邸だ。その裏手に大統領府官房(通称SekNeg=Sekretariat Negara)が立つ。 約束の時間の正午、ここのゲートを入った。入ってすぐに検問所があり、大統領警備隊に名前と行き先を聞かれた。... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第4回「ディラン1991」 (Dilan 1991)

文・横山裕一   2月28日、国内映画では過去最大規模の全国791スクリーンで鳴り物入りの人気映画の続編が公開された。「ディラン1991」だ。前作の「ディラン1990」(2018年公開)は観客動員数632万人と、同年の1位に輝いただけでなく、正式な統計が始まった2007年以降では2番目に多い観客数を... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第3回「トゥンコラック(ドクロ)」(Tengkorak)

文・横山裕一    2018年10月、インドネシア人の間でさえ殆ど知られることなく、あるインディーズ映画が全国公開され、その短い上映期間を終えていった。しかし、人知れず埋もれていってしまうにはあまりにも惜しい、そして魅力ある作品だったためこの場でお伝えしたい。 「常識が覆された時、人間は本能的にそ... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第2回 「アホックと呼ばれる男」(A MAN CALLED AHOK)

文・横山裕一   2017年ジャカルタ特別州知事選挙に敗れ、選挙期間中の発言から宗教冒とく罪で2年の禁錮刑を受け、先日、1月24日に出所したばかりのアホック(本名:バスキ・チャハヤ・プルナマ=BTP)元州知事の少年期から青年期までを描いた作品。時の人でもあるためか、インドネシア映画作品としては珍しく... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第1回 
「マルリナ〜ある殺人者の四幕〜」(Marlina Si Pembunuh dalam empat Babak)

文・横山裕一   スクリーン一面に荒涼と広がる丘陵地の大パノラマが映し出される。東ヌサトゥンガラ州スンバ島(ロンボク島東隣)。枯れて黄金色になった草が一面生えるのみの殺伐とした風景。西部劇でカウボーイが馬を疾走させるがごとくオートバイが一台、丘を縫うような道を走ってくる。大遠景のままオートバイの行方... Read More...
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編集長日記 
「ボヘミアン・ラプソディ」〜Touch the Heavens

 ライブ・エイドでの「エーーーーーオ!」。この時、フレディの出っ歯の口の中、続いて、目がアップになる。非常に象徴的なシーンだ。数々の歌が生まれた「口」という生身の体の器官。そして、フレディの魂を映す、輝く「目」。 ライブ・エイドのステージに向かって歩みを進めるフレディの肉体もいい。ランニングシャツに太い腕をむき... Read More...

映画「ボヘミアン・ラプソディ」にハマッたワケ  
「CJCメールマガジン」編集長・宮島伸彦 x 「+62」編集長・池田華子

■映画を見るまで宮島 「ボヘミアン・ラプソディ」、見た方がいいですよ。ちなみに、クイーンは? 好き? 曲、知ってます?池田 特に好きとかではないのですが、曲は知っているかも。宮島 かも(笑)。 われわれの人生における苦しみや悲しみ、煩悩、確執、あつれき、すべて、何ともならないじゃないです... Read More...

【個展】インコ侍 見参!

 「インコ侍」の登場人物が陶人形になりました。  団子を握りしめた主人公の小太郎をはじめ、タイムトラベルマシンのオカメもん、インコネシアで出会ったタイハクオウムのチャハヤ、バヤンガンまでが、勢揃い。  3Dになった「インコ侍」の登場人物たちに会いに来てください! 2017年11月23日(木・祝)〜11月26... Read More...

【読者プレゼント】「インコ侍」の本

 こまつか苗さん作「インコ侍」が本になりました。  「インコ侍」の連載が第1話から最終話まで、紙の本で読めます。B5判86ページ。  「+62」読者5名様にプレゼントします。  ご希望の方は、メール sales@nankyokusei.com まで、お名前、メールアドレス、送付先、インコ侍の感想一言、をお知らせく... Read More...
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インコ侍 13 
大団円

 敢えて敵の懐に飛び込み、大将と直接、対話をする。この噛虎(かみとら)の奇策により実現した前田鳥家との会談は、夜が明けるまで行われた。 そして両国は、鳥家側が噛虎側の土地の所有権と知行権を保障し保護する代わりに、協力関係を結ぶ「安堵(あんど)」という形で、一滴の血も流さず和平協定を結ぶことに成功した。 ... Read More...
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インコ侍 12 
戈を止める

 インコネシアの屋台の引き出しに飛び込み、時空を超えて、日本の戦国時代、前田鳥家(まえだ・とりいえ)の居室にある机の引き出しから飛び出した噛虎(かみとら)たち。 「ドカーン!」 「ぐえっ!」 「しーっ、どうして静かに出て来ることができないのだ、オカメもん!」 「何か物音がしたぞ... Read More...