Life

【インドネシア居残り交換日記】
Day 10 岸美咲(ソロ) 
2020年5月10日 ジャワの芸術家のエネルギー

今年3月半ば。それまで新型コロナ・ウイルスの目立った報道はなかったにもかかわらず、突然、ソロの病院で死者が出たとのニュース。確か、中部ジャワでの最初の感染者だったと思う。留学中の大学への通学路の途中にある、毎日横目に見ているあの病院。まさかこんなに近くに、コロナの脅威を感じることになるとは。それは、それまでの私たち... Read More...

アマビエ・バティックが出来た! 
賀集さんとインドラマユ職人のコラボ 

長髪にくちばし、体はうろこ、3本足。アマビエの絵を見て「これはまったく、『バティック』じゃん!」と思ったという賀集由美子さん。インドラマユのバティック職人とのコラボで、「アマビエ・バティック」を作りました。バティックの中にある「アマビエ的」な文様も教えてもらいました。  日本では「アマビエ」が... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 9 池田華子(ジャカルタ) 
2020年4月9日 子猫を拾った

 「PSBB」と呼ばれる大規模社会規制がジャカルタで施行される前日のこと。午後6時ごろ、友達のKさんから電話がかかってきた。「あのね、池田さん。子猫がいるんだけど……」。 Kさんはシティーウォークへ買い物に行き、車から降りて道を歩いていると、子猫の鳴き声が聞こえてきたという。その声があまりにも大きいので、気にな... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 8 池田華子(ジャカルタ) 
2020年4月6日 ジャワの農村バティック

 朝起きるとまず冷蔵庫へ行って、麦茶入れのようなガラス瓶に入っているジャムーを出して、花柄のホーローの小さいコップにたっぷり入れる。窓の外を眺め、スマホをチェックしながら、ゆっくりと飲む。朝には咳が出ることも多いのだが、ジャムーを飲んでいると喉がスッキリしてきて、気持ちもすーっと落ち着いてくる。「さぁ、今日も1日、やる... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 7 西宮奈央(バンドン) 
2020年5月6日 カボチャが採れるころ

 ここ数年、自宅のあるバンドンからほぼ毎週のように通っていたジャカルタ。 3月14日を最後に、そのジャカルタ通いも途絶えた。フリーランスの通訳業に、新型コロナの影響はわかりやすく現れた。手帳が真っ白になった。 まあ当面の間、夫婦ふたりと猫2匹が生きていくくらい大丈夫。金銭的には……と、夫と言い合う。大事なのは、... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】
Day 6 ダグソト(ジャカルタ) 
2020年4月29日 会社にヒョウが出た!

こんにちは〜台所に案内するよ  犬も飼い始めました  危ない!こっちも危ない!  空飛ぶアンコウ 「Google 3D アニマル」というグーグルのサービスを使って、写真を撮りました。ぱっと見た時に人をだませるのが面白くて、2... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 5 成瀬潔(バリ) 
2020年4月26日 飼育係

 長期でこの土地を離れられない理由がひとつある。わが家には5匹の犬と1匹の猫がいるからだ。 普段は、スタジオの後継者でもある若いプトゥ一家と同居しているが、この騒ぎが起きて以来、地域的ロックダウンを警戒して、彼らを郷里カラガサムの大家族の元に早々と引き込もらせている。 誰かが引き継いで犬と猫の面倒をみて... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】
Day 4 成瀬潔(バリ) 
2020年4月25日 嵐が過ぎるまで

1  今年2月24日付の朝日新聞の記事、これはジャカルタ支局長の野上英文さんが書かれていたものなので覚えている、というか忘れようにも忘れられない衝撃的な内容だったからよく覚えているというべきか、そこにはテラワン保健相の談話が載っていた。 当時、インドネシアは「感染者ゼロ」を誇っていたがその理由は?と、記者に問... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 3 西川知子(ジャカルタ) 
2020年4月19日 とある休日

 引きこもり生活、早くも1カ月。普段なら週末に家にいることなどない私ですが、仕事も早い段階でテレワークになったので、ジャカルタの大規模社会規制(PSBB)前から、ほとんど外出してません。「これは、家でしかできないことに集中する、めったにないチャンス! 積み重なった本を読んだりしよう!」と思ったのに、どんどんやりたいこと... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 2 横山裕一(ジャカルタ) 
2020年4月6日 マスク越しの会話

 この日は電気・水道代の振込日。アパートのカスタマーサービスに金額を確認しに行く。金額の示された紙を受け取る。しかし、アパート地下のモールにある振込指定銀行、BCAの支店が3月末から閉鎖されている。電気・水道代の振込指定口座はBCAのカードでしかATMで振り込めないという。自分はBNIの口座カードしか持っていない。どう... Read More...

【インドネシア居残り交換日記】 
Day 1 賀集由美子(チレボン) 
2020年4月28日 怒濤の「2コマ漫画」マスク作り

「インドネシア居残り交換日記」を始めます。インドネシア居残り組のリアルな日常をつづっていきたいと思います。日本に帰国された方、インドネシア居残りを決めた方、事情はさまざまです。「大好きな場所でまた会いましょう」との願いを込めて。第1回はチレボンの賀集由美子さんです。    パチェ工房のあるチレボン市は、ジ... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第26回 「ワメナより愛を込めて(CINTA DARI WAMENA)」 
友を想うことの大切さ 
(TANAKHIR FILMS特別ネット配信より2013年作品)

文・写真 横山裕一    歌は魂に響き、歌詞は心を揺さぶる。楽しい時も苦しい時も、唇には歌を。 友を想うが故に厳しいことも言い、好きな人を想うが故に別れることもある。主人公は歌う。「信じちゃいけない、夢は来たけどもう行ってしまった…」 本作品は、ジャカルタからみると遥か遠く、パプア州の山岳地帯、... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第25回 
番外編「#自宅待機 (#dirumahaja)」

文・写真 横山裕一   新型コロナウィルスの感染拡大で、ジャカルタが緊急対応として自宅待機要請が始まって一週間余り。同時に映画館を含めた娯楽施設も閉鎖となり、同稿も開店休業となってしまった。 ソーシャルメディアでは「#自宅待機(#dirumahaja)」と言うハッシュタグが飛び交い、ここ数日... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第24回 「メッカへ行くぞ(MEKAH I’M COMING)」 
大巡礼めぐるドタバタコメディ

文・写真 横山裕一   イスラム教徒にとって重要な意味を持つメッカ大巡礼をめぐってのコメディドラマ。中部ジャワ州の片田舎とジャカルタを舞台にドタバタ喜劇が続く。 自動車修理業を営むエディはエニと相思相愛。しかしエニの父親は反対で、娘を金持ちの男性と結婚させようとする。このためエディはエニを幸... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第23回 「野生のサイ、リキ(RIKI RHINO)」 
絶滅危惧の動物たちの冒険アニメ

文・横山裕一   数年前、西パプアのジャングルを取材していて、今更ながらふと気づいたことがあった。「そうか、子どもの頃世界の珍しい動物や秘境探検のテレビ番組、本を見て、憧れていた大自然のある国、インドネシアに今いるんだ」 日本では動物園でしか見ることのできない動物がまさに野生で生息している国... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第22回 
番外編「MRTのある風景」

文・写真 横山裕一   2013年以降、年間100本以上が制作・公開されているインドネシア映画。映画はその時代ごとの社会や政治、流行などに影響され、映像に反映される。ジャカルタならではの風景でいえば高層ビル街やその夜景、渋滞もそうだろう。 こうした中、最近スクリーンで頻繁に姿を現しだしたのが... Read More...

【編集長日記】シンガポール、「初恋」の一夜

 私が窪田正孝という俳優を好きなことは、以前に「編集長日記」の「窪田君、『ス・ゴ・イ』」に書いた通りです。要約すると、「無から有をつくり出す『演技』というクリエーション」に引かれた、ということ。当初は同一人物だと気付かずにスルーしていたほどの別人となり、そこに存在することによって虚構の作品を実在の世界へと変える、窪田君... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第21回 「ミレア ディランの想い(MILEA SUARA DARI DILAN)」 
大ヒット三部作最終章・二人の恋の行方は

文・横山裕一   前作から早くも一年、「ディラン」シリーズの最終作が本作品である。第1作「ディラン1990」(2018年公開)では観客総数約632万人、第2作「ディラン1991」では約525万人を動員した。いずれも詳細データのある2007年以降で歴代2位、3位の観客動員数を記録する、大ヒット作だった... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第20回 「スムスタ・あらゆるもの(SEMESTA)」
気候変動に向き合う民族のドキュメント

文・横山裕一   環境破壊に伴う気候変動。この影響は赤道の約8分の1を占める範囲に国土・領海を占めるインドネシアでも深刻で、この作品では各地の民族、部族がいかに自らの伝統風習、文化、信仰のもと対応しているかを興味深い7つのエピソードとしてオムニバスで紹介している。 バリヒンドゥー信仰で生きる... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第19回「草根の唄(NYANYIAN AKAR RUMPUT)」 
20年にわたる真実追求の声

文・横山裕一   いまや当然の権利であるかのような「言論の自由」。しかし、わずか20年前までのスハルト独裁政権の下では、政治批判しようとする者は当時の権力に抑えつけられ、多数の悲劇が起きた。 本作品は「ある若者」が20年前に起きた人権侵害の未解決事件「民主活動家13人行方不明事件」の解明を求... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第18回 「いつかこの物語をあなたに (NANTI KITA CERITA TENTANG HARI INI)」 
家族愛ゆえの葛藤と心に残るセリフの数々

文・横山裕一   正月第1弾から、見ごたえのある、心温まる作品が公開された。年始休みの時期だったとはいえ、2020年1月2日の公開から6日間で85万人を超える観客を動員した話題作となっている。 父母と20代の三兄妹による家族の愛がテーマの作品で、それぞれの心の動き、感情が細やかに描かれている... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第17回 「ハビビ & アイヌン 3 (HABIBIE & AINUN 3)」 
自立を目指す若き女性を描く

文・横山裕一   2019年9月に死去したハビビ元大統領原作で、愛妻アイヌン夫人との物語を描く第3弾。第1作では二人の出会いから、結婚、そしてアイヌン夫人との死別までを、第2作は若きハビビ氏の西ドイツ(当時)留学時代が描かれた。そして第3弾の今回はアイヌン夫人の若き学生時代を中心に描く。 医... Read More...

ヨーヨー・マの初公演に歓声 
アンコールは「ブンガワン・ソロ」

 チェリストのヨーヨー・マは6日、ジャカルタ・クマヨランのジャカルタ・インターナショナル・シアターで、インドネシアで初めてのコンサートを開いた。 チケットは約100万〜約1000万ルピアと高額だったが、前売り券は売り切れ、約2500席がほぼ満席となった。訪れた聴衆は、開演前にヨーヨー・マの写真の前で記念撮影をし... Read More...

チェロ1本とは思えない多彩な音色 
自由自在な演奏に没入 
ヨーヨー・マのインドネシア初公演

 ステージの上には黒い布張りのいすがたった一つだけ。それ以外の物は何もない。 午後8時15分、チェロを提げたヨーヨー・マが現れ、歓声にこたえた後、いすに座り、何のタメもなく、いきなり弾き始めた。バッハの「無伴奏チェロ組曲」第1番ト長調の、ゆったりした冒頭部分が流れ出す。 最初はチェロの音が小さく聞こえる... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第16回 「ただの人として(HANYA MANUSIA)」 
警察プロデュースの刑事アクション

文・横山裕一   映画が始まる。スクリーンに冒頭からインパクトあるカットが続く。怪しげな男が口笛を吹く口元のアップ、ギラつきながらも澱んだ瞳のアップ。一方で猿ぐつわをされうめき声を上げる少女の口元、縛られた手、怯えた目のアップ。これらのカットがフラッシュバックで積み重ねられる。 同時にプロデ... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第15回 「スシ・スサンティ ラブ・オール(SUSI SUSANTI LOVE ALL)」 
国民的英雄の栄光と苦悩

文・横山裕一   インドネシア初のオリンピック金メダリスト、バドミントンのスシ・スサンティ選手の現役時代を、周囲からの愛と時代の苦悩を交えて描いた作品。国民的英雄である彼女は、2018年インドネシアで開催されたアジア大会でも聖火を灯す役割を果たしている。 スシ・スサンティ(48歳)は、9... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第14回 「僕にイスラムを教えて(AJARI AKU ISLAM)」
宗教を越えた愛と現実

文・横山裕一   愛し合った若い男女は宗教の違い、民族の違いを乗り越えられるのか。この作品はイスラム教徒が大半を占めるインドネシアならではのテーマであるとともに、イスラム教が台頭する世界各国、国際化の進む日本をも含めて身近となりうるテーマである。 中華系インドネシア人の青年ケニーは、街頭で出... Read More...

台風、千葉、一時帰国 
停電の中、考えたこと

私は台風15号が千葉県を直撃した日に日本に一時帰国し、短い被災生活を経験した。 政府とマスコミにとっては「人ごと」の災害のようだったが、地球の気候変動でどんな災害も起こり得る今、誰にとっても「人ごと」と言える災害はない。 インドネシアに住んでいてももちろん、災害とは無縁ではあり得ない。 千葉での被災体験と、被... Read More...

賀集さんの「千葉愛」エコバッグを販売

チレボンでバティック工房を主宰する賀集由美子(かしゅう・ゆみこ)さんが、台風被害に遭った千葉のマップを描いたエコバッグを作りました。東京の隣なのに意外と知られていない千葉の地理がよくわかります。観光名所や名産品などが細かく書き込まれ、「千葉愛」にあふれたマップ。なぜ、賀集さんが「We Love 千葉」なのでしょうか? ... Read More...

インドネシア映画倶楽部 第13回 「愛は盲目(CINTA ITU BUTA)」 
アジア融合のラブコメ

文・横山裕一   目が見えていても見えない愛と、目が見えないからこそ見える愛。韓国・釜山の美しい街並を背景に、インドネシア人の若い男女の愛をユーモアをふんだんに交えて描いた、ちょっと切ないロマンス・コメディ映画。 韓国・釜山で観光ガイドをしているディアは韓国の二枚目青年と出会い、婚約をする。... Read More...