ヨーグルトとスパイスで漬け込んでからグリルしたタンドリーチキン、お好きですか? 実は、同じような漬けだれを使って焼いた魚もまた、おいしいのです。
ヨーグルト効果でしっとりし、スパイスは風味付けだけでなく消臭効果も期待できます。バンドンのように海のない街では、ピカピカに新鮮な海魚はなかなか入手の難しい場合があります。そんな時にも助かってしまう、奥の手です。
タンドリー魚には青魚が合うようです。わが家では大体、インドネシアで「ikan kembung」と呼ばれるサバの仲間(グルクマ)を使います。大きな魚であれば切り身がいいですが、このぐらいであれば、おろさずに丸ごと焼いてしまっても大丈夫です。もちろん、チキンで作ってもおいしいですよ。
材料
魚(グルクマ) ikan kembung 4尾
A
無糖ヨーグルト yoghurt tanpa gula 大さじ4
ターメリック(粉) kunyit bubuk 小さじ1/4
クミンシード jintan 小さじ1/2
コリアンダー(粉) ketumbar bubuk 小さじ1/4
チリパウダー cabai bubuk 1つまみ
おろしニンニク bawang putih (diparut) 小さじ1/2
おろしショウガ jahe (diparut) 小さじ1/2
塩 garam 小さじ1/2
香草 daun ketumbar dll お好みで適量
準備
魚のエラや内蔵は取り除き、流水で洗ってからキッチンペーパーなどで水気をぬぐっておく。
作り方
1.Aをすべて混ぜ合わせる。
2.下処理をした魚の身に、縦に数カ所、包丁を入れる。1のタレをまんべんなく(お腹の中にも)塗り、少なくとも1時間、できれば半日ほど漬けておく。
3.オーブンまたはグリルでじっくり焼く。焼き上がったら、お好みで香草を散らす。
西宮奈央(にしみや・なお)
イギリス出身の写真家の夫とバンドン在住。ご飯は食べるのも作るのも大好き。インドネシアで簡単に作れる料理をご紹介します。
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