CAPTCHA


CAPTCHA


 ペスト(Pesto)はイタリア料理で使われる調味料で、バジル、オリーブオイル、松の実、チーズをペースト状にしたもの。素材を変えて、いろいろな味を楽しむことができます。今回ご紹介するのはビーツのペストです。

 「食べる輸血」と言われるほど栄養価の高いビーツはインドネシアでも手に入りやすい野菜なので、積極的に摂りたいですよね。ゆでたり、蒸し焼きにしたり、スライスしてサラダにしたり、ボルシチにしてみたりするものの、食べ方に変化がつけ難い野菜でもあります。そんなビーツ料理のバリエーションにいかがでしょうか。

 たまたま思い付いて作ってみたところ、何かと使いでのある、便利なペストになりました。ビーツが持つ独特のくさみは、ニンニクとチーズで緩和。せっかく体に良いビーツを使うので、加熱してもビタミンCが失われにくいカリフラワー、それに、オレイン酸たっぷりのカシューナッツも使いましょう。材料全部をフードプロセッサーにかけたら、出来上がりです。

 チーズは、できればパルメザンなどの、うまみの強いハードな物をお使いください。レシピの分量はお好みで調整してください。

 このペスト、パスタ、リゾット、ポテトサラダなど、使い方はいろいろです。食卓に鮮やかなピンクの一皿が加わると、視覚的にも楽しくなります。

08_nao_P3054683
材料
カリフラワー kembang kol 120g
ビーツ buah bit 1個(中、180~200gぐらい)
カシューナッツ(ロースト、味のついていないもの) kacang mede (tawar, disangrai) 50g
チーズ(パルメザンなど) keju parmesan 20g
ニンニク  bawang putih 1片
塩 garam 小さじ1・1/2
オリーブオイル minyak zaitun 大さじ2

作り方
1.カリフラワーは房に分けて切り、たっぷりの水で湯がく。硬すぎず軟らかすぎずの頃合いで上げ、冷ましておく。
2.ビーツは皮をむき、フードプロセッサーにかけやすい大きさに、ざく切りにする。
3.材料全部をフードプロセッサーに入れ、滑らかになるまで回す。味を整えたら、出来上がり。すぐに使い切らない場合は、煮沸消毒した密閉容器に入れ、オリーブオイル(分量外)を注いで表面を覆うようにして冷蔵保存。1週間を目安に使い切る。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA西宮奈央(にしみや・なお)
イギリス出身の写真家の夫とバンドン在住。ご飯は食べるのも作るのも大好き。インドネシアで簡単に作れる料理をご紹介します。

 
 
 
西宮奈央さんのMASAK KIRA-KIRA バックナンバー
#1 イチゴとクマンギのシャーベット
#2 ココナッツ・レモン・チキン
#3 ソムタム2種
#4 パン粉のスープ
#5 花椒風味の中華風チキン
#6 キャロット・ジンジャー・ケーキ
#7 タンドリー風の焼き魚
#9 チェコ風ジャガ芋のパンケーキ
#10 ナツメヤシのトリュフ
#11 ラープ
#12 キャッサバとココナッツの焼き菓子